セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)肝臓-診断 |
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タイトル | 外P-226:腫瘍マーカーとChild-Pugh scoreを用いた新規Staging systemの予後予測因子としての有用性の検討 |
演者 | 中川 茂樹(熊本大大学院・消化器外科学) |
共同演者 | 別府 透(熊本大大学院・消化器外科学DELIMITER熊本大附属病院・消化器癌集学的治療学), 坂本 慶太(熊本大大学院・消化器外科学), 林 洋光(熊本大大学院・消化器外科学), 新田 英利(熊本大大学院・消化器外科学), 今井 克憲(熊本大大学院・消化器外科学), 坂本 快郎(熊本大大学院・消化器外科学DELIMITER熊本大附属病院・消化器癌集学的治療学), 橋本 大輔(熊本大大学院・消化器外科学), 近本 亮(熊本大大学院・消化器外科学), 石河 隆敏(熊本大大学院・消化器外科学), 渡邊 雅之(熊本大大学院・消化器外科学), 馬場 秀夫(熊本大大学院・消化器外科学) |
抄録 | 【目的】肝細胞癌(HCC)における予後予測因子としての新規Staging system(Tumor Marker Staging : TMS)の意義を明らかにする.【方法】2008年10月までにHCCに対して根治的肝切除を行った480例を対象とした.I,AFP>20ng/ml,PIVKA-II>40mAU/ml,AFP-L3>10%を陽性とし,陽性項目の数を点数とした.また,II,Child-Pugh分類において Aを0点,Bを1点とした.I+II=(0,1: TMS I,2,3: TMS II,4: TMS III)としてStagingを行い,全生存・無再発生存率を検討し,CLIP scoreとの比較を行った.【成績】1,背景因子のうち,各群間で有意差を認めたものは,HBs-Ag (p=0.455),肉眼的脈管侵襲 (p=0.0248),腫瘍径5cm以上 (p=0.0003),腫瘍個数2個以上 (p=0.0004),であった.TMS,CLIP scoreそれぞれの生存期間平均値,5年生存率,ハザード比を表に示した.【結論】HCCの肝切除症例において,腫瘍マーカーとChild-Pugh分類を組み合わせたTumor Marker Stagingは,簡便に評価することが可能であり,従来のStagingと比してより簡便で,遜色無く生命予後予測・再発予測に有用であった. |
索引用語 | 肝細胞癌, 腫瘍マーカー |