セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
胆道-鏡視下手術
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タイトル |
外P-241:経乳頭的胆管挿入困難例に対するLaparo-endoscopic Rendezvous techniqueの経験
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演者 |
吉田 周平(厚生連高岡病院・外科) |
共同演者 |
加藤 洋介(厚生連高岡病院・外科), 村杉 桂子(厚生連高岡病院・外科), 出村 嘉隆(厚生連高岡病院・外科), 太田 尚宏(厚生連高岡病院・外科), 奥田 俊之(厚生連高岡病院・外科), 原 拓央(厚生連高岡病院・外科) |
抄録 |
【はじめに】Rendezvous techniqueとは,胆管治療が必要な症例において,経乳頭的に胆管へのcannulationが困難な場合にガイドワイヤーを胆管側から十二指腸内に挿入し,その後内視鏡下にERCPカテーテルをこのガイドワイヤー誘導下に胆管内に挿入する方法である.総胆管結石症に対する標準的治療は,ガイドライン上においても低侵襲性の観点から内視鏡的胆管ドレナージが推奨されている.今回我々は,通常の経乳頭的胆管挿入が困難であった症例に対し,腹腔鏡下に胆道ルートを用いてRendezvous techniqueによる内視鏡的截石術を行い,一期的に腹腔鏡下胆嚢摘出術をも併施しえた症例を経験した.【症例】85歳女性.既往歴は特記事項なし.心窩部痛,嘔吐を主訴に来院.CT検査にて胆石症及び胆管拡張を伴う総胆管結石を認め当院消化器科入院となった.2度の経乳頭的アプローチを試みるも総胆管へのcannulation困難であったため,腹腔鏡下にRendezvous techniqueを行う方針とした.【術式】仰臥位,4ポートにて気腹.胆嚢管を切開しガイドワイヤー(JAG wireTM(0.035))を胆嚢管~総胆管~十二指腸内へ挿入.内視鏡を挿入しJAG wireTMを指標にcannulationを行ない,ESTを行い截石.胆嚢管・胆嚢動脈を処理した後に胆嚢を摘出し,手術を終了した.手術時間166分(内視鏡48分).【考察及び結語】本法は経乳頭的胆管挿入が困難な症例に対して,安全に内視鏡的アプローチを可能にする有用な方法である. |
索引用語 |
Rendezvous technique, 総胆管結石症 |