セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
胆道-鏡視下手術
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タイトル |
外P-242:腹腔鏡下総胆管切石術における開腹移行例の検討
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演者 |
中川 国利(仙台赤十字病院・外科) |
共同演者 |
鈴木 秀幸(仙台赤十字病院・外科), 高舘 達之(仙台赤十字病院・外科), 深町 伸(仙台赤十字病院・外科), 小林 照忠(仙台赤十字病院・外科), 鈴木 幸正(仙台赤十字病院・外科) |
抄録 |
腹腔鏡下総胆管切石術における開腹移行例について検討した.【対象】当科で施行した腹腔鏡下総胆管切石症例368例を対象とした.なお急性胆嚢炎111例,胆嚢造影陰性例160例,胆嚢腫瘍17例を合併していた.開腹既往歴は168例で有し,虫垂切除89例をはじめとして,胃切除29例,胆嚢摘出10例,腹腔鏡下総胆管切石術1例など,計215回の開腹手術歴を有していた.なお胆嚢摘出既往例はいずれも内視鏡的に総胆管結石を摘出できなかった症例であった.また急性胆嚢炎例はドレナージを行わずに,原則入院後24時間以内に手術を施行した.【結果】主な術中偶発症は出血2例,胆管損傷4例の計6例で,いずれも開腹移行した.また癒着剥離困難18例,胆嚢癌判明2例,総胆管結石摘出困難7例,機器の不具合2例の計35例(9.5%)で開腹移行した.なお総胆管結石摘出困難例はいずれも結石破砕装置が未設置の初期例であった.疾患別では,急性胆嚢炎例111中例18例(15.3%),胆嚢管閉塞例160例中26例(15.5%),開腹既往例168例中10例(6.0%),胆嚢腫瘍例17例中4例(23.5%),いずれの項目も陰性例157例中2例(1.3%)で開腹移行した.また術後合併症は,1週間以上の胆汁漏出10例,創感染2例,遺残結石9例,腹腔内膿瘍1例で,遺残結石例はいずれも胆道鏡下に摘出した.【結語】総胆管結石に対する腹腔鏡下手術は胆嚢摘出を含めて一期的に治療を行うことができ,試みる意義があると思われた. |
索引用語 |
腹腔鏡下総胆管切石術, 開腹移行 |