セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

胆道-鏡視下手術

タイトル 外P-243:

T2胆嚢癌に対する腹腔鏡下肝床切除

演者 阿部 雄太(慶應義塾大・外科)
共同演者 板野 理(慶應義塾大・外科), 田邉 稔(慶應義塾大・外科), 篠田 昌宏(慶應義塾大・外科), 北郷 実(慶應義塾大・外科), 八木 洋(慶應義塾大・外科), 日比 泰造(慶應義塾大・外科), 大平 正典(慶應義塾大・外科), 門多 由恵(慶應義塾大・外科), 田中 真之(慶應義塾大・外科), 香月 優亮(慶應義塾大・外科), 永 滋教(慶應義塾大・外科), 筒井 りな(慶應義塾大・外科), 岸田 憲弘(慶應義塾大・外科), 石井 正嗣(慶應義塾大・外科), 猪俣 研太(慶應義塾大・外科), 北川 雄光(慶應義塾大・外科)
抄録 【目的】#1腹腔鏡下肝切除手技が安定化したこと #2腹腔鏡下胃切除等によるリンパ節郭清技術が進歩したこと #3当院のSS胆嚢癌の予後因子は肝切離断端陰性, 胆嚢管断端陰性であること. 以上の根拠からcT1/cT2境界の胆嚢癌に対する腹腔鏡下肝床切除+リンパ節郭清を行なっている. その方法と成績を紹介する. 【方法】対象は術前診断cT1/cT2胆嚢癌(疑いを含む). まず腹腔鏡下に腹腔内検索を施行し非切除因子を除外後, 超音波検査で胆嚢病変を確認した. 次に胆嚢管断端を迅速病理に提出後, 肝床から1-2cmのマージンにて肝床部切除を行った.胆嚢管断端(+) and/or 肝切離断端(+)の場合は開腹手術に移行とした. 迅速病理による胆嚢癌確定診断後の腹腔鏡下リンパ節郭清は, 腫瘍本体がpT1でD1郭清, pT2でD2郭清とした. 【成績】12例に施行した. 全例に腹膜播種・肝転移を認めなかった. 胆嚢管断端は全例陰性であった. 肝床切除し検体をバッグにて回収, 迅速病理診断で2例は悪性所見なく手術終了, 残る10例が胆嚢癌(pT1: 2例, pT2: 8例)の診断となった. 全症例で肝切除断端陰性を確認した. pT1 (n=2)にはD1郭清を施行し, pT2 (n=8)にはD2郭清を施行した.開腹移行例なし. 平均手術時間320±123 分, 平均出血量97±140mL, 平均リンパ節郭清個数は当院の開腹症例と差を認めなかった. 術後は合併症なく平均入院期間6.8±1.8日であった. 術後観察期間は平均21ヶ月で全例無再発生存中である. 【ビデオ】手術ビデオを供覧する. 最近はリンパ節郭清において術前CT画像から作成したVR画像を用いた手術ナビゲーションを併用している. 【結論】cT1/cT2境界胆嚢癌に対する診断と治療を組み合わせた腹腔鏡下肝床切除は合理的な術式である可能性が示唆された.より多くの症例で検討を要する.
索引用語 胆嚢癌, 腹腔鏡下手術