セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)胆道-症例 1 |
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タイトル | 外P-260:特発性胆嚢穿孔の一例 |
演者 | 若間 聡史(岸和田徳洲会病院・外科) |
共同演者 | 富田 雅史(岸和田徳洲会病院・外科), 大島 侑(岸和田徳洲会病院・外科), 畑野 光太郎(岸和田徳洲会病院・外科), 片岡 直己(岸和田徳洲会病院・外科), 山口 智之(岸和田徳洲会病院・外科), 坂本 一喜(岸和田徳洲会病院・外科), 牧本 伸一郎(岸和田徳洲会病院・外科), 西野 栄世(岸和田徳洲会病院・病理検査室) |
抄録 | 症例は80代女性.突然発症した腹痛を主訴に当院搬送.腹部触診では反跳痛,筋性防御を認め,腹膜炎症状を呈していた.腹部造影CTにてfree airは認めなかったが,右側肝下面とDouglas窩に中等量の腹水を認め,汎発性腹膜炎の診断で緊急手術を施行した.開腹所見は胆汁性腹水を中等量認め,胆嚢体部からの胆汁の流出を認めたため,胆嚢穿孔と診断し,胆嚢摘出術と腹腔内ドレナージ術を施行した.摘出胆嚢には胆石は認めず,壁の肥厚も認めなかったため,特発性胆嚢穿孔と診断した.特発性胆嚢穿孔は比較的稀な疾患であるが,術前診断が困難な場合が多い.画像上原因不明の急性腹症においては,本疾患を念頭に置くべきであると考えられる.今回,特発性胆嚢穿孔の1例を経験したため,若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | 特発性胆嚢穿孔, 汎発性腹膜炎 |