セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

胆道-症例 2

タイトル 外P-266:

同時性多発肝外胆管癌の1例

演者 槐島 健太郎(鹿児島市立病院・外科)
共同演者 中村 登(鹿児島市立病院・外科), 吉川 弘太(鹿児島市立病院・外科), 立岡 修治(鹿児島市立病院・外科), 西元 彩子(鹿児島市立病院・外科), 白桃 雄太(鹿児島市立病院・外科), 濱田 信男(鹿児島市立病院・外科)
抄録 症例は62歳男性.平成24年11月の検診の際,腹部超音波検査にて総胆管拡張を指摘され,精査目的に当院消化器科を紹介受診.CT,MRCPでは三管合流部付近に腫瘍性病変を認め,それより上流の上部総胆管,肝内胆管の拡張が確認された.ERCPではBsからBmにかけて長径15mm程の可動性のない不整透亮像が認められた.膵・胆管合流異常は認めなかった.肝胆道系酵素の上昇はなく,CEA,CA19-9など腫瘍マーカーも正常範囲内であった.胆汁細胞診にてadenocarcinomaと診断され,平成25年1月,手術目的にて外科紹介となった.画像上,明らかな肝内胆管および膵内胆管への進展は認められなかったため,まず肝外胆管切除を行い,術中迅速の結果次第では肝切除,膵頭十二指腸切除術を追加することとし,手術を施行した.腫瘍は三管合流部付近に触知し,術中超音波検査にて確認しながら,肝側,十二指腸側を切除した.術中迅速病理所見ではいずれの断端も陰性であったため追加切除は行わなかった.摘出標本の肉眼所見では,三管合流部付近に12x10x7mmの乳頭状隆起性病変が認められ,その十二指腸側に数ミリ大のポリープ状病変を2か所認めた.最終病理の結果はいずれも高分化型腺癌で,3病変に連続性はなく,深達度は粘膜内にとどまっており,T1,N0,H0,P0,M(-)のStageIであった.しかし,総胆管の粘膜は広範に異型が認められ,中にはcarcinoma in situも散在し,多発癌と診断した.術後経過は良好で現在外来で経過観察中である.肝外に発生した同時性多発胆管癌は非常にまれで,文献的考察を加えて報告する.
索引用語 胆管癌, 多発癌