セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

胆道-症例 3

タイトル 外P-269:

下部胆管癌術後肝門部胆管癌を発症した(異時性胆道重複癌の)1例

演者 梶山 英樹(東京女子医大・消化器外科)
共同演者 樋口 亮太(東京女子医大・消化器外科), 谷澤 武久(東京女子医大・消化器外科), 新井田 達雄(東京女子医大八千代医療センター・消化器外科), 太田 岳洋(荏原病院・外科), 濱野 美枝(東京女子医大八千代医療センター・消化器外科), 竹下 信啓(荏原病院・外科), 小貫 建一郎(東京女子医大・消化器外科), 植村 修一郎(東京女子医大・消化器外科), 矢川 陽介(東京女子医大・消化器外科), 岡野 美々(東京女子医大・消化器外科), 山本 雅一(東京女子医大・消化器外科)
抄録 【症例】61歳男性【第1回入院経過】2010年2月尿濃染,全身倦怠感出現,5月の検診で肝胆道系酵素の上昇を指摘され精査目的に当院紹介.閉塞性黄疸認め6月入院となった.下部胆管癌の診断でPPPD(2A)施行.術後経過順調で第15病日で退院となった.以後外来経過観察【第2回現病歴】12月(前回手術後6ヶ月)頃より胆管炎を繰り返した.画像診断上,肝内胆管の軽度拡張と胆道気腫が目立ち,依然胆管炎を繰り返すため精査目的に2011年6月入院となった.精査の上,肝門部胆管癌の診断で肝右葉尾状葉切除,肝外胆道切除再建施行.術後経過順調で第16病日で退院【第1回病理所見】patBi,20*15*10mm,pap,fm, INFβ,int,ly0,v0,pn0,pGinf0,pPanc0,pDu0,pPV0,pA0, pN0,pHM0,pEM0,pT1,pStage1【第2回病理所見】patBp,10*5mm,pap,m,ly0,v0,pn0,pHinf0,pGinf0,pPV0,pA0,pN0,pHM0,pEM0,pT1,pStage1【考察】今回,膵・胆管合流異常を伴わない胆管癌の異時性重複癌を経験した.進行度は低く,また胆管断端・剥離面ともに陰性であることから癌遺残は考え難く異時性重複癌と考えられた.胆管癌の異時性重複癌は稀であり,手術適応を始め若干の文献的考察をもとに報告したい.また,肉眼形態からIPNBに分類されるため,免疫染色を施行し亜型に変化をきたしているかについても言及したい.現在第2回手術後1年6ヶ月無再発生存中.
索引用語 胆管癌, 異時性重複