セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-手術治療 1

タイトル 外P-277:

治癒切除大腸癌におけるリンパ節郭清個数12個未満となる因子と予後の検討

演者 難波 美津雄(佐野医師会病院・外科)
共同演者 齋藤 真(佐野医師会病院・外科), 小川 達哉(佐野医師会病院・外科), 高山 陽(佐野医師会病院・外科)
抄録 [はじめに]大腸癌におけるリンパ節郭清個数は12個以上が適切とされるが,12個未満のことも多い.今回12個以下となった因子を分析し,予後を検討した.[対象]1995年6月から2010年10月までのリンパ節郭清を伴う結腸癌184例,直腸癌103例,計287例を対象とした.これらのうち郭清個数12個以上を高郭清群(H群),12個未満を低郭清群(L群)に分け予後も比較した.累積生存率はKaplan-Meier法で求め,P<0.05を有意差ありとした.平均値はt-testで比較した.[結果]郭清度はD1:24例,D2:75例,D3:188例であった.平均郭清個数はD1:2.5個,D2:7.2個,D3:12.1個で有意に(p<0.001)D3で多かった.深達度と郭清度別の平均郭清個数を比較するとss/D3:12.1個,se/D3:13.6個と12個以上で,その他は10個以下であった.リンパ節転移と郭清度別の平均郭清個数はn0/D3:11.6個,n1/D3:11.5個,n2/D2:15.6個,n2/D3:15.6個,n3/D2:15個,n3/D3:15個とn2,n3でD2以上が12個以上の郭清であった.郭清度別リンパ節転移個数の平均はD1:0.3個,D2:0.9個,D3:1.1個と郭清個数に比較して少なかった.リンパ節転移別の平均リンパ節転移個数はn1:1.7個,n2:5.9個,n3:5.3個と郭清個数以下であった.深達度および郭清度でH,L群の予後をみると有意な差は認めなかった.リンパ節転移ではn0/L群:96%,H群:94.1%,n1/L群:68.9%,H群:66.8%,n2/L群:22.9%,H群:83.1%,n3/L群:50%,H群:68.6%とn0,n1で差はないがn2では有意に(p<0.05)H群で良好で,n3でも有意差はないがH群で良好であった.[結語]リンパ節郭清個数はリンパ節転移,深達度で変化はするがD2以上,できればD3以上の郭清が必要であった.郭清個数12個以上はn2以上で予後に影響を与える可能性があった.
索引用語 大腸癌, リンパ節郭清