セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-手術治療 2 |
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タイトル | 外P-279:cStageIV大腸がん 肝・肺転移に対する切除症例の検討 |
演者 | 小島 康知(広島市民病院・外科) |
共同演者 | 岡島 正純(広島市民病院・外科), 原野 雅生(広島市民病院・外科), 大野 聡(広島市民病院・外科), 丁田 泰宏(広島市民病院・外科), 金澤 卓(広島市民病院・外科), 松川 啓義(広島市民病院・外科), 濱田 円(広島市民病院・外科), 塩崎 滋弘(広島市民病院・外科), 二宮 基樹(広島市民病院・外科) |
抄録 | cStageIV大腸がん症例のうち肝・肺転移に対する外科的治療の効果を確認するために,2007年1月から2011年12月まで当科で外科的処置をおこなった大腸癌828例中 cStageIVは121例でそのうち肝転移・肺転移ともに対して切除可能であった6例を対象とし 肝切除のみの21例を比較検討した.6例中肝切除先行が5例,肺転移先行が1例であった.肝肺同時転移が2例 のこり4例は肝転移切除後 異時性肺再発の症例であった.性別は男性3例 女性3例,年齢 62歳(中央値)であった.原発巣の局在は結腸3例 直腸3例,組織型は高分化1例 中分化5例で,壁深達度はSS 3例,SE 1例 A 2例でありリンパ節への転移は N0:1例 N1:3例 N2:2例であった.肝転移の背景はH1 :5例 H2:1例 肝転移Grade A:1 B:2 C:3であった.肝・肺切除例は原発巣切除後の生存期間は1529日(592~2015)二臓器目切除以降の生存期間は610日(237~1429)であった.肝切除のみの症例では原発巣切除後の生存期間は959日(293~2058)肝切除以降の生存期間は864日(216~1861)であった.6例中残肺再発を2例に認め,1例を再切除可能であった.残肝再発を2例に認め2例とも再切除しえた.cStageIV症例の中でも肝転移 肺転移ともに切除可能であった症例は残肝 残肺再発率は高いものの 再切除可能な症例もあり,長期生存例も存在することから 積極的な外科切除の意義はあると思われた. |
索引用語 | 肝・肺転移, 大腸がん |