セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-手術治療 2

タイトル 外P-283:

直腸癌手術におけるDSTとSSTの縫合不全に対する影響

演者 三原 良明(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科)
共同演者 海賀 照夫(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科), 山崎 洋子(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科), 間宮 孝夫(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科), 窪田 信行(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科), 中田 泰彦(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科), 神野 大乗(みつわ台総合病院・外科DELIMITER日本大・消化器外科), 東風 貢(日本大・消化器外科), 藤井 雅志(日本大・消化器外科), 高山 忠利(日本大・消化器外科)
抄録 [目的] 直腸癌手術における縫合不全は約10%前後とされ,局所再発を助長し予後を悪化させるとも報告もされ,大きな問題である.予防策の1つとして,吻合方法をsingle-stapled technique(SST)とする事で,Double-stapled technique(DST)における,dog earの形成(虚血区域)を回避することが有効とする報告と,両者に差はないと様々な報告があり,明確な結論は定まっていないため,これを検討する.[方法] 2007年4月より2013年1月までに当院及び関連病院において施行された,吻合を伴う直腸癌手術 (106例)を対象とし,手術の手技によりSST群とDST群へ分別し,縫合不全への影響をretrospectiveに検討する.[成績]SST群:67例で年齢64[38-89],男:女= 49 : 18, 縫合不全症例:7例(発生率10.45%)であった.またDST群:39例で年齢64[49-79],男:女= 30 : 9, 縫合不全症例:3例(発生率7.69%)であったが,2群間における縫合不全の発生率に統計学的な有意差は認めなかった.(P=0.64)[結論]吻合を伴う直腸癌手術において,SSTとDSTの縫合不全発生率に差はなかった.
索引用語 直腸癌, 縫合不全