セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-手術治療 3

タイトル 外P-285:

大腸穿孔に対するAcute Care SurgeryとしてのHartmann手術の当院での成績

演者 渡部 秀樹(三重県立総合医療センター・外科)
共同演者 野口 智史(三重県立総合医療センター・外科), 森 浩一郎(三重県立総合医療センター・外科), 浦谷 亮(三重県立総合医療センター・外科), 沖 哲(三重県立総合医療センター・外科), 岩田 崇(三重県立総合医療センター・外科), 横江 毅(三重県立総合医療センター・外科), 尾嶋 英紀(三重県立総合医療センター・外科), 小西 尚巳(三重県立総合医療センター・外科), 伊藤 秀樹(三重県立総合医療センター・外科), 池田 哲也(三重県立総合医療センター・外科), 登内 仁(三重県立総合医療センター・外科)
抄録 【はじめに】Hartmann手術は1923年にHartmannらにより直腸S状部癌に対する術式として報告されて以来, 欧米を中心に大腸憩室炎の術式としてひろく行われている.大腸穿孔に対する外科治療の原則は, 穿孔部を含む感染巣の除去に加え, 十分な腹腔内洗浄, 有効なドレナージである. 今回Acute Care SurgeryとしてHartmann手術を施行した大腸穿孔症例の臨床病理学的因子を検討した. 【対象と方法】2007年1月から2012年12月までにHartmann手術を施行した29例を対象とした. 年齢は25歳から89歳で平均年齢は72.0歳で男女比は15:14であった. 穿孔部位は下行結腸3例, S状結腸18例, 直腸8例であった. 穿孔の原因とリンパ節郭清, 術後合併症, 再吻合率, 予後について検討した. 【結果】穿孔原因としては悪性腫瘍が原因となった症例は下行結腸癌2例, S状結腸癌8例, 直腸癌4例, 子宮体癌の直腸浸潤が1例であった. 非悪性腫瘍が原因となった症例は憩室穿孔が7例, 虚血性腸炎3例, 魚骨による穿孔が1例, 特発性が4例であった. 悪性腫瘍が原因となった14例に対するリンパ節郭清はD0が1例, D1が7例, D2が5例であった. 29例中19例に術後合併症を認め, 内訳は重複を含め創感染が16例, 呼吸器合併症2例, 出血1例, 心不全1例であった. 二期的に再吻合を施行した症例は7例であり, 悪性腫瘍が原因であった症例は3例, 憩室3例, 魚骨による穿孔1例であった. 29例中9例が死亡し2例は悪性腫瘍による原病死, 7例は多臓器不全であった. 【まとめ】大腸穿孔は糞便性腹膜炎から敗血症性ショックや多臓器不全へと移行するため予後不良であり, その死亡率は21~45%とされている. 大腸穿孔に対する術式としては多くの文献で本邦ではHartmann手術が選択されることが多いとされている. Acute Care SurgeryとしてのHartmann手術の当院での治療成績について文献的考察を加え報告する.
索引用語 大腸穿孔, Hartmann手術