セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-鏡視下手術 1

タイトル 外P-289:

人工肛門造設予定部を利用した単孔式腹腔鏡下大腸切除術

演者 本間 重紀(北海道大大学院・消化器外科学分野I)
共同演者 皆川 のぞみ(北海道大大学院・消化器外科学分野I), 下國 達志(北海道大大学院・消化器外科学分野I), 崎浜 秀康(北海道大大学院・消化器外科学分野I), 高橋 典彦(北海道大大学院・消化器外科学分野I), 武冨 紹信(北海道大大学院・消化器外科学分野I)
抄録 【背景】単孔式腹腔鏡手術(以下TANKO)は,虫垂切除,胆嚢摘出術などで導入され,従来の腹腔鏡手術と比べ,さらに整容性に優れていると報告されてきた.当科でも,胃GISTに対する胃部分切除術からTANKOを導入開始し,小腸腫瘍に対する小腸部分切除術,胃癌に対する幽門側胃切除術をおこなってきた.大腸疾患に対しても同様にTANKOを導入し,回盲部切除,結腸右半切除,S状結腸切除,低位前方切除,超低位前方切除(反転法),直腸切断術をおこなってきた.【目的】人工肛門造設予定部を利用したTANKO をおこなったので報告する.【対象】2012年3月から人工肛門造設予定部を利用しTANKOをおこなった7例.【平均年齢】39.7才(23~78).【性別】男:女; 2:5.【平均BMI(kg/m2)】20.5(16.2~24.5).【疾患】FAP:1例, 潰瘍性大腸炎:2例, クローン病:2例, 直腸癌:2例.【手術法】直腸切断術:4例,大腸全摘術:3例.【手術手技】人工肛門造設予定部にSILSポートを挿入.臍に5mmポートを挿入.直腸を内側アプローチで自律神経を温存し剥離.直腸前壁と膣を鈍的に剥離.全周性に肛門管内まで到達.回腸末端を自動縫合器で切離.回結腸動静脈を温存し,上行結腸,横行結腸間膜を切離し,全結腸間膜の切離を終了.歯状線直上から直腸粘膜を剥離.筋筒を作成し,腹腔内へ到達.全大腸を肛門から摘出.J型回腸を作成し,腹腔鏡下に肛門へ誘導し,回腸肛門吻合をおこなった.右下ポート創を用い回腸瘻を造設.【平均手術時間】305分(233~391).【平均出血量】77.8g(20~130).【追加ポート例】なし.【開腹移行例】なし.【術後合併症】なし.【まとめ】人工肛門造設を伴う大腸疾患に対し,TANKOを安全におこなうことが可能であった.従来の腹腔鏡手術よりさらに整容性に優れており,新しい治療法の一つになる可能性が示唆された.
索引用語 腹腔鏡手術, Reduced Port Surgery