セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-鏡視下手術 2
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タイトル |
外P-298:当科における大腸癌に対するReduced Port Surgeryの検討
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演者 |
皆川 紀剛(産業医大・1外科) |
共同演者 |
上原 智仁(産業医大・1外科), 森 泰寿(産業医大・1外科), 中山 善文(産業医大・1外科), 山口 幸二(産業医大・1外科) |
抄録 |
【はじめに】大腸癌に対する腹腔鏡下手術は標準術式となりつつあるが,より少ない切開創で手術を行うReduced port surgery(RPS)は,その優れた整容性から,施行する施設が徐々に増えてきている.今回我々は,当科で施行したRPSによる腹腔鏡下大腸癌手術について検討した.【対象】2010年9月から2012年12月までに当科で腹腔鏡下に大腸癌手術を施行した96例.RPSの45症例(RPS群)と,5ポートの従来法51例(従来法群)に分け,種々の事項について比較検討した.【結果】平均年齢はRPS群:67.9歳,従来法群:69.3歳.男女比はRPS群1.17:1,従来法群1.21:1.部位はRPS群で結腸癌35例,直腸癌10例であり,従来法群で結腸癌34例,直腸癌17例であった.また,RPS群に進行癌が53.8%あり,D3郭清は62.2%に行った.従来法群では進行癌が60.8%あり,D3郭清は84.3%に行った.開腹移行例はRPS群に1例,従来法群に2例認めた.平均手術時間はRPS群で280分,従来法群で327分とRPS群で有為に短く(P=0.004),出血量はRPS群28.6ml(0-100ml)従来法群で20ml(0-1430ml)と差はなかった(P=0.11).術後1日目の疼痛(0-10で評価)はRPS群1.3従来法群で1.3と差はなく,術後3日目の疼痛もRPS群1.0従来法群で1.1と差はなかった.平均在院日数はRPS群14.3日,従来法群で18.7日(P=0.01)とRPS群で有為に短かった.また,RPS群に1例,従来法群に2例,周術期に吻合不全を認めた.【結語】RPSによる腹腔鏡大腸手術は,従来法と同様の手術を安全に施行することが出来,整容性に優れていた. |
索引用語 |
大腸癌, 鏡視下手術 |