セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-鏡視下手術 3
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タイトル |
外P-301:当院における腹腔鏡下ISRの実際
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演者 |
森山 仁(虎の門病院・消化器外科) |
共同演者 |
黒柳 洋弥(虎の門病院・消化器外科), 的場 周一郎(虎の門病院・消化器外科), 戸田 重夫(虎の門病院・消化器外科), 花岡 裕(虎の門病院・消化器外科), 富沢 賢治(虎の門病院・消化器外科) |
抄録 |
下部直腸癌に対し,肛門括約筋温存を目指す手技として行われるISRは,肛門温存と癌根治性の両立を実現しようとする画期的な術式と考えるが,誰もが簡単に行えるものではなく,骨盤底の狭い術野で確実な手術を行うための,深い解剖理解と確実な手術手技が必要とされる.一方,近年腹腔鏡下手術が導入され,狭い骨盤腔でも良好な視野が得られ,拡大視効果による正確な剥離層の認識が可能になったことや,術者・助手以外でも術野を広く共有することで,局所解剖やアプローチの仕方などの理解も深まるという利点を積極的に生かし,当院では2003年以降,腹腔鏡下ISRを導入・施行してきた.また2010年以降は,この手術で最も問題となる局所再発を担保するために,特に下部進行直腸癌では,術前CRTも併用している.2012.12月までの症例内訳は(以下数値は中央値),Rb51例,男女比42:9,年齢59歳,手術時間357分,出血56ml,術後合併症8例(腸閉塞5,排尿障害2,創感染1),術後在院日数14日,CRT例15例,病理診断pSM/MP/A:17/20/14であった.ただ,術前CRT後の症例は,その影響により,剥離層の把握がより困難となり,手術の難易度はさらに高まるのだが,そういった症例に対しても,局所解剖や展開・アプローチの仕方など,確実な知識を元に,正確な手術を行うよう心掛けている.これらの点を踏まえ,現在当院で行っている腹腔鏡下ISRの実際についてビデオを供覧する. |
索引用語 |
ISR, 下部直腸癌 |