セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-鏡視下手術 3

タイトル 外P-302:

経膣的検体摘出を施行した腹腔鏡下右側結腸癌手術の1例

演者 川上 浩司(沖縄協同病院)
共同演者 加藤 航司(沖縄協同病院), 比嘉 聡(沖縄協同病院)
抄録 腹腔鏡下手術の低侵襲化は単孔式手術など,急激に進行している.またこの潮流は今後も新たなデバイスの登場もあいまって進行していくと思われる.腹腔鏡手術の侵襲の中で検体の摘出部位は疼痛,審美性の面で大きなウエイトを占めると考えられるが今回我々はこの部分の低侵襲化を目的に経膣的検体摘出を施行した.症例は85歳 女性  便潜血陽性精査の大腸ファイバーで上行結腸に25mm大のIspポリープ認めEMR施行,病理診断でpSM高度浸潤 高分化腺癌であったため腹腔鏡下に追加のD2廓清を伴う結腸右半切除を施行した.体位は砕石位としポートは臍部に12mm心窩部,恥骨上部,左側腹部に5mmポートを留置して内側アプローチで病変を廓清切離し後膣円蓋に4cmの切開を入れwound retractorを挿入し検体を摘出し,再建は体内吻合を施行した.術後尿閉となったが投薬で改善し術後疼痛はほとんど無く経過は概ね良好で術後第14病日での退院となった. この術式は特に術後疼痛の軽減に効果的であると考えられた.
索引用語 経膣的検体摘出, 腹腔鏡下右側結腸癌手術