セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-鏡視下手術 4 |
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タイトル | 外P-306:高齢者大腸癌における腹腔鏡下手術の有用性 |
演者 | 佐藤 力弥(静岡がんセンター・大腸外科) |
共同演者 | 塩見 明生(静岡がんセンター・大腸外科), 山口 智弘(静岡がんセンター・大腸外科), 塚本 俊輔(静岡がんセンター・大腸外科), 富岡 寛行(静岡がんセンター・大腸外科), 賀川 弘康(静岡がんセンター・大腸外科), 山川 雄士(静岡がんセンター・大腸外科), 高柳 智保(静岡がんセンター・大腸外科), 相川 佳子(静岡がんセンター・大腸外科), 伊江 将史(静岡がんセンター・大腸外科), 前田 哲生(静岡がんセンター・大腸外科), 岡 ゆりか(静岡がんセンター・大腸外科), 坂東 悦郎(静岡がんセンター・消化器外科), 寺島 雅典(静岡がんセンター・消化器外科), 金本 秀行(静岡がんセンター・消化器外科), 上坂 克彦(静岡がんセンター・消化器外科), 絹笠 祐介(静岡がんセンター・大腸外科) |
抄録 | 【目的】80歳以上の高齢者大腸癌における腹腔鏡下手術の有用性を検討する. 【対象と方法】2002年9月より2012年12月までに当科で行った全手術4545件中,80歳以上の高齢者は335件(7.4%)であった.初発大腸癌に対する原発巣切除257例から,重複癌,多発癌,緊急手術,腫瘍主占拠部位が上部直腸以下の症例を除き,根治度Aを得た164例をRetrospectiveに検討した.術後短期成績(手術時間,出血量,術後経口摂取開始までの期間,術後入院期間,術後合併症発生割合),開腹移行割合,全生存期間,無再発生存期間につき,開腹手術群(OS群),腹腔鏡下手術群(LS群)の2群で比較した. 【結果】症例はOS群46例,LS群118例(開腹移行4例). <患者背景> 性別,BMI,開腹手術既往歴,術前合併症,ASA-PS,腫瘍主占拠部位,組織型に有意差なし.年齢はLS群が高く(OS群/LS群 82歳/83歳, p=0.0493),腫瘍径(OS群/LS群 5.1cm/3.5cm, p<0.0001),CEA(OS群/LS群 4.6ng/ml/3.25ng/ml, p=0.0006)はOS群が高値であった.病理学的進行度(Stage0/I/II/III)はOS群2/9/19/16, LS群8/35/42/33で有意差なし. <短期成績> 全対象症例に周術期死亡なし.手術時間に有意差はなく(OS群/LS群 159min/181min, p=0.1681),出血量はLS群で少なかった(OS群/LS群 121g/14g, p<0.0001).術後経口摂取開始までの期間(OS群/LS群 3days/3days, p=0.037),術後入院期間(OS群/LS群 10days/7days, p<0.0001)はLS群で短かった.Clavien-Dindo Grade II以上の術後合併症発生割合は有意差なし(OS群/LS群 28.3%/21.2%, p=0.4101). <長期成績> 観察期間中央値23.9ヶ月で,5年全生存率(OS群/LS群 82.5%/80.1%, p= 0.581),5年無再発生存率(OS群/LS群 79.0%/81.4%, p= 0.862)ともに有意差なし. 【結論】80歳以上の高齢者大腸癌において腹腔鏡下手術は有用である. |
索引用語 | 高齢者大腸癌, 腹腔鏡下手術 |