セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-鏡視下手術 6 |
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タイトル | 外P-316:結腸癌に対する内視鏡治療と鏡視下手術後の再発症例の検討 |
演者 | 清水 智治(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科) |
共同演者 | 園田 寛道(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 目片 英治(滋賀医大附属病院・腫瘍センター), 山本 寛(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 村田 聡(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 山口 剛(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 塩見 尚礼(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 赤堀 浩也(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 村上 耕一郎(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 仲 成幸(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 森 毅(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 遠藤 善裕(滋賀医大・看護学科臨床看護学), 来見 良誠(滋賀医大・総合外科), 谷 徹(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科) |
抄録 | 【目的】結腸癌に対する内視鏡治療と鏡視下手術後の再発症例を検討する.【方法】1998年から2013年2月までに結腸癌に対する鏡視下手術222例を経験している.2006年より腹腔内でのD2/D3郭清操作開始,2008年からは原発巣が結腸癌および直腸S状部癌では腫瘍直径5cm以内で他臓器浸潤および明らかなリンパ節転移を認めないものまでとしている.2006年以降の143例をについて検討を行った.【成績】鏡視下手術は年齢66.5歳,BMI 23.5,占拠部位C/A/T/D/S/RS: 8:21:11:10:28:28,最終病期はStage0/I/II/IIIa/IIIb/IV: 6/79/42/5/5/7であった.郭清リンパ節個数15.4個,手術時間275分,出血量99mL,術後在院日数12.6日,術後合併症16%,縫合不全は1.4%に認めた.表層SSI発生率7.0%,開腹移行9.8% であった.術後中央観察期間は1005日と短く原病死はない.術後再発は後腹膜再発が2症例あり,一例は術前腸閉塞を合併したハイリスクfStageII (pSE)で腎上極の播種再発とfStageI(pMP)で左尿管周囲に再発を認めた.内視鏡治療術後で治療に関連した再発を疑わせる症例はS結腸ポリープ(pM)切除術2年後に進行癌として発見された症例を経験している.【結論】結腸癌に対する腹腔鏡下結腸切除は出血量の減少,術後在院期間の短縮,創縮小による美容的効果など開腹手術に比して有用な面も認められるが,鏡視下操作との関連が疑われる腹膜再発例もみられ,進行癌の場合には安全な手技の習得および慎重な手術操作が必要と思われた.今後,内視鏡切除と鏡視下手術ともに症例を積み重ねると伴に少なくともガイドラインに沿った経過観察を行う必要があると考えられた. |
索引用語 | 結腸癌, 鏡視下手術 |