セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-化学療法 1

タイトル 外P-325:

当科における大腸癌術後補助化学療法としてのXELOX療法の現状

演者 石井 要(公立松任石川中央病院・外科)
共同演者 蒲田 亮介(公立松任石川中央病院・外科), 廣瀬 淳史(公立松任石川中央病院・外科), 能登 正浩(公立松任石川中央病院・外科), 竹田 利弥(公立松任石川中央病院・外科), 谷 卓(公立松任石川中央病院・外科), 八木 雅夫(公立松任石川中央病院・外科)
抄録 【目的】大腸癌治療ガイドライン2010年版において,術後の補助化学療法にオキサリプラチンを用いることが推奨されている.現在,オキサリプラチン併用のレジメンは,FOLFOX4/FOLFOX6およびXELOX療法がある.今回,当科で施行した補助化学療法としてのXELOX療法について検討をした.【方法】2011年6月から2013年1月の間に当科にて手術を施行し,術後補助療法としてXELOX療法が開始された結腸直腸癌18例を対象とした.XELOX療法は,Capecitabine 2,000mg/m2/dayを14日間内服,1日目にOxaliplatin 130mg/m2を点滴静注する方法であり,期間は8クールである.【結果】平均年齢は67.7歳,男性13名,女性5名であり,Rsを含む結腸癌は13名,直腸癌は5名であった.最終病期は,Stage2が1名,3aが7名,3bが10名であった.現時点までに治療が終了したのは10例であり,8例は治療継続中であった.終了した10例の完遂率は80%で,dose intensityはOxaliplatin 86%(54-100)およびcapecitabine 88%(65-100)であった.副作用では,G3の好中球減少を20%,G3の血小板減少を30%に認めたが,発熱性好中球減少症やアレルギー症状は認めなかった.治療が終了した症例には再発は認めなかったが,治療中の3例に再発を認め,治療方法を変更している.副作用にて投与を中止したのは2例で,その原因は末梢神経障害が1例,下痢嘔吐が1例であった.【まとめ】症例数は少ないものの,大腸癌術後補助治療としてのXELOX療法は安全に施行可能であった.今後は,適応も含め検討していきたいと思われた.
索引用語 大腸癌補助療法, XELOX領法