セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-化学療法 2

タイトル 外P-328:

大腸癌sm, n1症例に対する術後補助療法について(内視鏡切除後,追加切除症例におけるSatge IIIa症例の術後補助療法は必要か?)

演者 石井 利昌(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科)
共同演者 山口 茂樹(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 田代 浄(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 諏訪 宏和(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 近藤 宏佳(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 鈴木 麻未(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 宮澤 光男(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 小山 勇(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科)
抄録 【背景】大腸癌取扱規約によればStageIIIa症例に対しては術後補助療法が推奨されている.しかしながらStageIIIaはn1症例であり,深達度はm~siまですべてを含んでいる.今回内視鏡切除後の追加切除StageIIIaに相当するsm, n1症例について術後補助療法の必要の有無について検討した.【症例】2007年4月の開院より2013年3月までに当院にて根治切除術を施行した大腸癌StageIIIa 383例のうち,sm, n1症例である36症例(内視鏡切除後追加切除例:10例,男性:23人・女性:13人,平均年齢:64.9歳)を対象とした(平均観察期間:1098.1日).【結果】平均リンパ節切除数20.6個,平均リンパ節転移数1.5個(1~3個),4例に中間リンパ節への転移を認めた.22例に術後補助療法(14例:UFT+UZEL,8例:Xeloda)を施行した.2例に死亡を認めた(1例:局所再発・肝転移,1例:他病死).全体の3年生存率は90.3%であり,術後補助療法群は94.1%,非補助療法群では85.7%であり有意差は認めなかった.【結語】大腸癌sm, n1症例において再発は1例(2.8%)のみであった.術後補助療法群・非療法群においては生存率において差は認めず術後補助療法の省略の可能性が示唆された.
索引用語 大腸癌, 補助化学療法