セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-化学療法 2
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タイトル |
外P-330:切除不能大腸癌に対する1次治療としてのbiweekly XELOX + Cetuximab療法
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演者 |
鈴木 伸明(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学) |
共同演者 |
硲 彰一(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 田中 宏典(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 来嶋 大樹(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 井上 由佳(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 徳光 幸生(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 兼清 信介(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 中尾 光宏(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 前田 祥成(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 飯田 通久(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 吉村 清(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 吉野 茂文(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学), 岡 正朗(山口大大学院・消化器・腫瘍外科学) |
抄録 |
【はじめに】XELOX療法は1コース3週間の治療であり,Capecitabineを2週連続で投与するため,7割以上と高率にHand-Foot Syndrome(HFS)を合併し,患者のQOLが低下する.今回,切除不能大腸癌に対しbiweekly XELOX + Cetuximab療法を行ったので報告する.【対象と方法】測定可能病変を有する病理組織学的に確認されたEGFR陽性及びKRAS(CD12, CD13)野生型進行・再発結腸・直腸癌12症例に1次治療として施行した.年齢:58-83歳(中央値66.5歳),男/女比6/6であった.測定可能病変は肝転移5例,肺転移2例,肝・リンパ節転移2例,肝・肺転移1例,傍大動脈リンパ節転移2例で原発巣は9例で先行切除,3例は未切除で化学療法を行った.また,登録基準のKRAS (CD12, CD13) 野生型の確認に加えてKRAS(CD60,61), KRAS(CD146), BRAF(CD600), PIK3CA遺伝子変異についても検索した.【治療レジメン】Capecitabine 2000mg/m2をday1-7/2weeks,biweekly投与,Oxaliplatin 85mg/m2を隔週,Cetuximab 500mg/m2を隔週or初回400mg/m2+2週目以降250 mg/m2weeklyで,2週を1コースとして繰り返し投与.【結果】PR 4例,SD 1例,PD 4例,NE1例,未評価2例であった.PR 1例,SD 1例で肝切除を施行しR0が得られた.平均投与回数10.3コース(最長31コース,最短4コース,未評価2例,infusion reaction 1例は含まず)で,有害事象はCetuximab によるざ瘡様皮疹をG2まで6例,Oxaliplatinによる末梢神経障害をG2まで3例に認めたが,HFSはG2が2例のみであった.【遺伝子変異】1例でKRAS (CD146)変異 (A146T),1例でKRAS (CD146)変異 (A146T)とPIK3CA変異(H1047R) を認めた.【結語】biweekly XELOX+CetuximabはHFSの発現頻度も少なく治療完遂率も良好であった.既知のバイオマーカーでは拾いきれない不応因子があり,全ゲノム解析を行うことにより,新たなバイオマーカーの開発につなげたい. |
索引用語 |
XELOX, 遺伝子変異 |