セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-化学療法 3
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タイトル |
外P-336:進行再発大腸癌に対する外来CapeOX療法の効果とコンプライアンス
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演者 |
鈴木 英之(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター) |
共同演者 |
吉野 雅則(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター), 松信 哲朗(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター), 三浦 克洋(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター), 豊田 哲鎬(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター), 村木 輝(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター), 渡邉 昌則(日本医大武蔵小杉病院・消化器病センター), 内田 英二(日本医大・外科) |
抄録 |
【はじめに】2013年NCCNのガイドラインでは1次治療としてFOLFOX±BV(or P-mab for KRAS-WT),CapeOX±BV,FOLFILI±BV or (C-mab or Pmab for KRAS-WT)が推奨されている.本邦の大腸癌治療ガイドラインでもFOLFOX±BV,CapeOX±BVが最初に記載されている.BVの上乗せ効果を検証したTREE試験のサブグループ解析ではFOLFOX±BV,CapeOX±BVの奏効率に差はなかったとされている.これをうけて当科ではポート留置が不要で通院間隔が長いCapeOX±BVを第一選択としている.今回進行再発大腸癌に対する外来CapeOX療法の効果とコンプライアンスを検討した.【方法】進行再発大腸癌に対してCapeOX±BV外来化学療法を行った症例の奏効率,病勢コントロール率,有害事象の種類と発生頻度,投薬遅延,減量の有無などを検討し,さらにアンケート調査を行いコンプライアンスを評価した.【対象】2010年から2012年に行われたCapeOX±BV症例36例208投与回.年齢の中央値は63歳,女性11:男性25,原発部位は右側15,左側13,直腸8.転移部位は肝14,肺9,腹膜9,リンパ節9,その他7.同時性19,異時性17.投与回数平均5.8回.【結果】奏効率45.2%,病勢コントロール率87.1%.有害事象の発症率は骨髄抑制19.4%(G3:16.7%),末梢神経障害47.2%(G3:5.6%),消化器症状30.6%(G3:16.7%),その他11.1%(G3:0%)であった.投与遅延は7例(19.4%),減薬は2例(5.6%)に認めた.【考察】直接の比較試験ではないが,過去のデータをもとに考察するとCapeOX±BV療法はGold StandardであるFOLFOX±BVに比較して効果面で劣ることはなく,有害事象発症も許容範囲と考えられた.ポート留置が不要で通院間隔が長いことを考慮するとコンプライアンスは良好で,2次・3次治療でもSOXやIRISなどの経口Fu製剤を使用することで終始ポート挿入なしでの外来化学療法が可能と考えられる. |
索引用語 |
大腸癌, 化学療法 |