セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-周術期管理 |
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タイトル | 外P-364:基礎疾患を有する大腸癌手術症例の検討 |
演者 | 田中 賢一(神戸大大学院・食道胃腸外科学) |
共同演者 | 金光 聖哲(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 山下 公大(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 角 泰雄(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 鈴木 知志(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 中村 哲(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 今西 達也(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 山本 将士(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 金治 新悟(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 高瀬 信尚(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 裏川 直樹(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 友野 絢子(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 音羽 泰則(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 瀧口 豪介(神戸大大学院・食道胃腸外科学), 掛地 吉弘(神戸大大学院・食道胃腸外科学) |
抄録 | 【初めに】近年,高齢者手術症例が増加傾向にある.それに伴って,基礎疾患を有する症例も増加している.大学病院では特にその傾向が強く,周術期管理が重要となる.今回,基礎疾患を有する大腸癌手術症例を検討したので報告する.【対象】2009年から2012年に当科にて手術を施行した大腸癌399例を対象とした.何らかの基礎疾患を有する症例276例であった.基礎疾患を有さないは症例123例であった.基礎疾患の無い群を対照に術式,郭清,術後合併症,術後在院日数について比較検討した.【結果】重複を含む内訳は,高血圧157例,糖尿病60例,高脂血症43例,腎疾患41例,呼吸器疾患32例,不整脈31例が主な疾患であった.基礎疾患を複数有している症例が124例あった.基礎疾患群は平均70.1歳,対照群は64.1歳で基礎疾患群が高齢であった.男女比は基礎疾患群163対113,対照群は73対50であった.平均手術時間は,基礎疾患群283分,対照群292分,平均出血量は,基礎疾患群528ml,対照群344mlと基礎疾患群で多い傾向にあった.リンパ節郭清程度は基礎疾患群,対照群の順にD0 27:16,D1 9:10,D2 115:34,D3 133:58であった.平均リンパ節郭清個数は基礎疾患群19.5個,対照群21.0個で郭清程度に差はなかった.Clavien-Dindo Grade2以上の術後合併症は基礎疾患群の29.3%,対照群の24.4%に認めたが有意差はなかった.平均術後在院日数は基礎疾患群20.8日,対照群21.2日で有意差を認めなかった.【結語】当院では基礎疾患を有する症例が多数を占めるが,適切な周術期管理により治療精度を落とすことなく手術が可能であると考える. |
索引用語 | 大腸癌, 基礎疾患 |