セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-周術期管理
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タイトル |
外P-367:カバーリングストーマ造設によるBMI変化の検討
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演者 |
牛込 充則(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科) |
共同演者 |
船橋 公彦(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 小池 淳一(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 後藤 麻佑(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 水津 優(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 鈴木 孝之(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 松田 聡(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 新井 賢一郎(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 金子 奉暁(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 塩川 洋之(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 栗原 聰元(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 白坂 健太郎(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 長嶋 康雄(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 鏡 哲(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 甲田 貴丸(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 澤口 悠子(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 島田 英昭(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科), 金子 弘真(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科) |
抄録 |
目的:カバーリングストーマ造設によるBMIの変化を検討し安全性を確認する.対象と方法:下部直腸癌手術時に造設したカバーリングストーマ(回腸ストーマ)は約半年後を目安に閉鎖術を施行している.2006年1月から2011年12月までに回腸ストーマを造設した92例(男:女=63:29),34-83歳(中央値:64),病期0:1:2:3a:3b:4は1:28:34:16:8:5例を対象とした.術後化療あり(C群):なし(NC群)は42:50例.原発巣切除時(F)とストーマ閉鎖時(S)[閉鎖時期の平均値,中央値=9.1,8ヶ月]のBMIの変化を検討した.またストーマ閉鎖できなかった17例は術後,約半年後のBMIを使用した.p値は<0.05を優位とした.結果:全体BMIの平均値,中央値はF:S=22.7:22.3, 22.4:21.9(P=0.03,0.013)で優位に造設後にBMIは低下した.C群のBMIの平均値,中央値はF:S=22.4:22.1,22.4:22で優位差なかったが,NC群ではF:S=23:22.4, 22.1:21.5(P=0.027,0.008)と優位差を認めた.なお,F時期におけるC群vsNC群では優位差は認めなかった.BMI観察時期のヒストグラムを検討するとNC群で7ヶ月を中心に正規分布を呈するのに対してNC群では中央値が延長していた.C+CN群全体で観察時期(6から8ヶ月)の45例のBMIの平均値,中央値のF:Sは22.5:22, 22:21.6(P=0.04,0.013)で優位差を認めた.なお,観察時期10ヶ月以降の症例群では優位差はみられなかった.考察:ストーマ造設後6から8ヶ月でBMIが優位に低下し,その後閉鎖が遅延してもBMIの点では悪化せず安全と考えられた.また,手術のやりやすさにおいて,閉鎖目標時期(原発巣切除後半年)とBMIが低下する時期と重なり,妥当性が示唆された. |
索引用語 |
カバーリングストーマ, BMI |