セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)胃-鏡視下手術 1 |
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タイトル | 外P-383:腹腔鏡下胃全摘術の検討 |
演者 | 伊藤 勝彦(成田赤十字病院・外科) |
共同演者 | 石井 隆之(成田赤十字病院・外科), 大多和 哲(成田赤十字病院・外科), 清水 善明(成田赤十字病院・外科), 近藤 英介(成田赤十字病院・外科), 西谷 慶(成田赤十字病院・外科), 横山 航也(成田赤十字病院・外科) |
抄録 | 【はじめに】腹腔鏡下胃全摘術において,胃脾間膜の郭清や再建法の難易度が高く,症例数も少ないため定型化のハードルは高い.【目的】腹腔鏡下胃全摘術(以下LTG)の定型化の可能性について検討する.【成績】当院では2008年よりLTGを導入している.適応はU領域のT1N0症例で,郭清はD1+を基本としている.LTG特有の郭清として胃脾間膜があげられる.特に,内臓脂肪の多い例では視野展開は困難である.エキスパートによる視野展開の方法を参考にして,症例ごとの視野展開を見直すことにより,脾門部の郭清における視野展開の定型化が可能であった.再建法はRou x-en Y法であり,導入時は上腹部小切開による直視下吻合にて行っていた.大森らによるefficient pursestring stapling techniqueを経験したが,現在は手縫いまつり縫い法にて再建している.再建法においても,術前にエキスパートの動画を繰り返し見て,術後に手技の比較を行うことが重要であった.これまでに15例を経験した.平均年齢67歳,平均BMI23.3,平均手術時間264分,平均出血量は125mlであった.出血量は導入期では多かったが,8例目以降は平均30ml程度と減少している.術中,1例はアンビル挿入中の食道裂創により開腹移行した.また,1例で高度肥満による視野展開不良のため小開腹に移行した.術後合併症は縫合不全(軽度)1例,肺炎1例であった.【結論】脾門部のリンパ節郭清には腹腔鏡特有の視野展開が必要である.再建法に関して,手縫いまつり縫い法においては特有の縫合・結紮技術の習得が重要であると考えられた.郭清,再建のいずれにおいても,エキスパートによる手技をまず真似ることが重要と考えられた.症例ごとにビデオを見直すことにより,エキスパートと自分の手技を比較検討して,手技を直していくことにより,少ない症例においても手術手技の定型化は可能と考えられた. |
索引用語 | 腹腔鏡, 胃全摘 |