セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)胃-鏡視下手術 2 |
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タイトル | 外P-388:当院におけるT1 or T2, N0高齢者胃癌患者に対する腹腔鏡手術の検討 |
演者 | 竹下 宏樹(京都府立医大・消化器外科DELIMITER埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科) |
共同演者 | 市川 大輔(京都府立医大・消化器外科), 小松 周平(京都府立医大・消化器外科), 窪田 健(京都府立医大・消化器外科), 岡本 和真(京都府立医大・消化器外科), 塩崎 敦(京都府立医大・消化器外科), 藤原 斉(京都府立医大・消化器外科), 小西 博貴(京都府立医大・消化器外科), 村山 康利(京都府立医大・消化器外科), 栗生 宜明(京都府立医大・消化器外科), 生駒 久視(京都府立医大・消化器外科), 中西 正芳(京都府立医大・消化器外科), 櫻本 信一(埼玉医大国際医療センター・包括的がんセンター消化器病センター消化器外科), 大辻 英吾(京都府立医大・消化器外科) |
抄録 | [目的]T1orT2, N0胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術は,有望とされる研究的治療とされている.高齢化社会に伴い増加する高齢者に対する腹腔鏡治療について検討した.[対象]当院で過去17年間に根治的胃切除術を行ったT1orT2, N0胃癌症例735例を対象とし,80歳未満Y群(683例)と80歳以上O群(52例)に分類し,臨床病理学的因子との相関及び手術成績について検討した.またO群を開腹手術群(O-O群,36例)と腹腔鏡手術群(O-L群,16例)に分類し,高齢者における腹腔鏡手術の有用性についても検討した.[結果]1) 最近5年間のO群の割合は9.7%と有意に増加していた(P=0.019).また腹腔鏡手術の割合はY群(64.7%)と,O群(59.1%)で有意差を認めなかった.O群はY群に比べ女性,分化型の癌が有意に多かったが,原病死に伴う生存率や合併症率には有意差を認めなかった.2) O-O群とO-L群の比較では,臨床病理学的因子や原病死に伴う生存率,無再発生存率に有意差を認めなかった.一方で合併症発症率の比較では,O-L群(12.5%)はO-O群(38.9%)に比べ低い傾向を認めた(P=0.057).[総括]T1orT2, N0高齢者胃癌患者は増加しているが,治療成績は非高齢者と遜色無いものであった.また腹腔鏡手術により,術後の合併症発症のリスクの減少が期待でき,高齢者にも積極的に腹腔鏡手術を導入し,その有用性の更なる解析を行うべきである. |
索引用語 | 腹腔鏡手術, 高齢者胃癌 |