セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

胃-鏡視下手術 2

タイトル 外P-389:

胃GISTにおける発育形式に応じた単孔式腹腔鏡下手術法選択の検討

演者 青木 太郎(近畿中央病院・外科)
共同演者 小林 研二(近畿中央病院・外科), 日向 聖(近畿中央病院・外科), 渡辺 梨砂(近畿中央病院・外科), 蝶野 晃弘(近畿中央病院・外科), 松本 崇(近畿中央病院・外科), 武元 浩新(近畿中央病院・外科), 高地 耕(近畿中央病院・外科), 西岡 清訓(近畿中央病院・外科), 上村 佳央(近畿中央病院・外科)
抄録 【はじめに】近年, 単孔式腹腔鏡下手術がさまざまな疾患に対して施行されている.今回,我々は胃GIST症例4例(管外発育型3,管内発育型1)に対して2種類の術式使い分け治療を行い有用と考えたため報告する.
【対象と方法】2010年1月~2013年1月間に, 単孔式腹腔鏡下手術を施行した胃GIST症例4例(管外発育型3例,管内発育型1例).年齢57-71(median64.5),M:F = 1:3.占拠部位:管外発育型-前庭部前壁1/穹隆部大弯2,管内発育型-穹隆部後壁1.
【術式および経過】管外発育型:1例は臍部創のみ,2例に対しては1puncture追加し病変部を牽引し自動縫合機を用いて胃部分切除施行.管内発育型:臍部創+1punctureで腹腔鏡操作を開始,網嚢を開放し内視鏡を併用して腫瘍位置および壁外に癒着等がないことを確認し腹腔鏡操作中断→胃体下部前壁を臍部創直下に誘導し小切開→胃内をCO2ガスにて拡張させ胃内操作開始→胃内腔方向に病変部を牽引し自動縫合機を用いて胃部分切除施行→胃壁を修復→腹腔鏡操作再開し腹腔内より切除部を確認し終了.手術時間中央値77分(60-88),出血量少量.4例共に術後合併症なし.術後在院日数中央値6日.外来にて経過観察中である.
【まとめ】胃GISTは単孔式腹腔鏡下手術のよい適応であり,発育形式によって2種類の術式を使いわけることでより容易に手術が遂行可能と考えられた.
索引用語 laparoscopic surgery, GIST