セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)胃-鏡視下手術 2 |
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タイトル | 外P-393:LADGにおける術前ESDの術後短期成績への影響 |
演者 | 豊川 貴弘(大阪市立大大学院・腫瘍外科学) |
共同演者 | 六車 一哉(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 渋谷 雅常(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 櫻井 克宣(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 永原 央(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 木村 健二郎(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 野田 英児(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 天野 良亮(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 久保 尚士(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 田中 浩明(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 大谷 博(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 山下 好人(大阪市立総合医療センター・消化器外科), 前田 清(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 澤田 鉄二(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 大平 雅一(大阪市立大大学院・腫瘍外科学), 平川 弘聖(大阪市立大大学院・腫瘍外科学) |
抄録 | 【はじめに】ESDの登場により,早期胃癌に対する内視鏡治療の適応症例が増えるにつれ,病理検査結果から適応外病変と診断され追加の胃切除術が施行される症例も増加している.術中にESDによる癒着,瘢痕化はしばしば経験するが,手術リスクへの影響についての検討は少ない.【対象と方法】2004年1月から2011年12月に,当院でD1+郭清を伴ったLADGを施行した159例を,術前にESDを施行したA群(22例)とESDを施行しなかったB群(137例)に分け,手術時間,出血量,郭清リンパ節個数,開腹移行率,術後在院日数,術後合併症について比較検討した.【結果】患者背景において,年齢,性別,BMI,腫瘍径,局在,肉眼型に有意差はなかったが,B群で未分化型が多かった.術式としてリンパ節郭清度,再建法に有意差はなかった.手術成績において,手術時間(A群:256分 vs B群:262分),出血量(A群:151ml vs B群:114ml),郭清リンパ節個数(A群:29.0個 vs B群:32.7個),開腹移行率(A群:なし vs B群:2例),術後在院日数(A群:13.6日 vs B群:15.2日)に両群で有意差はなかった.術後合併症の発生率はA群:2例(9.1%) vs B群:23例(16.8%)で有意差はなく,A群の2例はいずれもClavien-Dindo分類でgrade I,IIの軽症例であった.【結語】ESD後の追加切除においてもLADGの手術成績は良好であり,安全に施行可能である. |
索引用語 | ESD, LADG |