セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
胃-症例 1
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タイトル |
外P-407:びまん性胃粘膜下異所腺(DCM)を合併したCA19-9産生胃粘液癌の1切除例
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演者 |
田畑 信輔(国立福井病院・外科) |
共同演者 |
吉田 紘子(国立福井病院・外科), 横井 繁周(国立福井病院・外科), 戸川 保(国立福井病院・外科), 木村 俊久(国立福井病院・外科), 佐藤 保則(金沢大・形態機能病理学) |
抄録 |
症例は57歳男性.検診胃透視にて異常指摘され,前医にて上部消化管内視鏡検査施行し,4型胃癌の診断にて当院紹介.生検の結果はgastric cancer,por1>tub2で,血液検査にてCA19-9 533.0U/mlと異常高値を示したが肝転移など遠隔転移の所見はなく,胃全摘,D2リンパ節郭清,脾,胆嚢合併切除を施行した.切除標本の病理診断はAdvanced gastric camcer,100x100mm,Type4,SE,muc>por1,tub2, INFb, ly3,v1,N3b(40/79)で,背景の胃においてびまん性胃粘膜下異所腺(DCM)を認めた.CA19-9免疫染色にて腫瘍細胞,粘液に陽性所見を認め,血清CA19-9値は術後2ヶ月の時点で正常値に減少した.以上よりCA19-9産生胃粘液癌:T4a,N3,M0,stage3Cの最終診断にて現在TS-1内服による術後補助化学療法中である.CA19-9産生胃粘液癌はまれであり,その報告は少ないため,若干の文献的考察を加え報告する. |
索引用語 |
CA19-9産生胃癌, びまん性胃粘膜下異所腺 |