セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)胃-症例 3 |
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タイトル | 外P-419:同時性胃壁内転移を認めた胃癌の1例 |
演者 | 武藤 頼彦(千葉県がんセンター・消化器外科) |
共同演者 | 鍋谷 圭宏(千葉県がんセンター・消化器外科), 永田 松男(千葉県がんセンター・消化器外科), 滝口 伸浩(千葉県がんセンター・消化器外科), 池田 篤(千葉県がんセンター・消化器外科), 貝沼 修(千葉県がんセンター・消化器外科), 早田 浩明(千葉県がんセンター・消化器外科), 趙 明浩(千葉県がんセンター・消化器外科), 朴 成進(千葉県がんセンター・消化器外科), 有光 秀仁(千葉県がんセンター・消化器外科), 佐藤 護(千葉県がんセンター・消化器外科), 羽山 晶子(千葉県がんセンター・消化器外科), 山本 宏(千葉県がんセンター・消化器外科), 池部 大(千葉県がんセンター・臨床病理部), 伊丹 真紀子(千葉県がんセンター・臨床病理部) |
抄録 | 食道癌の壁内転移は高頻度で予後不良因子と考えられているが,原発性胃癌の壁内転移は稀とされている.今回我々は,同時性胃壁内転移を認めた進行胃癌の一例を経験したので報告する.症例は60歳代,女性.症状なし.糖尿病にてインスリン使用中.前医にて胃噴門部癌の診断で内視鏡治療施行.病理組織結果でSM以深,断端陽性,脈管侵襲(+)にて噴門側胃切除術の手術を希望され当院紹介となった.しかし当院での精査では,主病変(内視鏡治療後遺残)肛門側に別病変を認め,リンパ節転移を認める進行胃癌と診断されたため,胃全摘とD2-10番のリンパ節郭清を施行した.切除標本の病理組織学的結果では,UE,Less,Type1,28×23mm,SS,tub2,ly3,v2,N3a(7/52),壁内転移(+),pT3N3aM0:pStage IIIBの診断となった.壁内転移は主病変の15mm肛門側に12×8mm大の0-1病変として認められ,粘膜~粘膜下層において主病変との間に断続的に高度なリンパ管侵襲を認めたため診断された.術後9日目に下血で発症した食道空腸吻合部出血を認めたが,輸血と内視鏡処置にて止血され,第25病日に退院した.現在,外来にて補助化学療法としてTS-1内服中である.診断・治療上の問題点を含めて,若干の文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | 胃癌, 壁内転移 |