セッション情報 |
ワークショップ10(消化器内視鏡学会・消化器病学会・消化器がん検診学会合同)
患者にやさしい大腸内視鏡検査の工夫
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タイトル |
内W10-11:細径大腸内視鏡(PCF-PQ260)の痛みに対する有用性の検討
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演者 |
佐藤 浩一郎(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科) |
共同演者 |
伊藤 紗代(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科), 前谷 容(東邦大医療センター大橋病院・消化器内科) |
抄録 |
【目的】外径9.2mmの受動湾曲および高伝達蛇管を備えた細径大腸内視鏡(PCF-PQ260L)と汎用大腸内視鏡(CF-Q260AI)と痛みの程度をprospectiveに検討する。【方法】2010年1月から2011年8月の期間に施行された大腸内視鏡適応例で、細径大腸内視鏡群(PCF群)と汎用大腸内視鏡群(CF群)に封筒法で無作為に振り分け以下のごとく検討した。1.PCF群とCF群のVAS(0-100mm)による痛みの比較。2.年齢、性別、BMI、内視鏡機種、腹部手術既往、骨盤内手術既往、便秘症、S状結腸憩室、検査回数(初回、複数回)を検討因子として、痛みに影響を与える因子を検討する。VAS30mm以上を痛みあり、未満を痛みなしとした。【成績】対象は330例(男性:女性=164:166)で2群間の患者背景(年齢、性別、BMI、手術既往歴)に差はなかった。1.痛みは女性でPCF群にて有意に減少したが男性群では差はなかった。(女性:PCF群中央値15 vs CF群26mm、P=0.001;男性:PCF群中央値8 vs CF群10mm)、P=0.103)2.痛みに影響する因子の単変量解析では、女性、BMI、骨盤内手術既往、細径内視鏡の使用が有意な因子であったが、多変量解析では、女性(Odds比3.42、95%CI 1.92-6.11、P<0.001)、骨盤内手術既往(Odds比2.73、95%CI 1.26-5.92、P=0.011)、細径内視鏡の使用(Odds比0.34、95%CI0.19-0.58、P<0.001)が痛みに影響を与える独立した因子であった。【結論】細径大腸内視鏡は汎用内視鏡と比べ、女性では痛みが減弱した。大腸内視鏡における痛みを増強させる因子として、本検討では女性、骨盤内手術既往であった。 |
索引用語 |
細経大腸内視鏡, 痛み |