セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-その他 1 |
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タイトル | 外P-479:当科における他科合同手術症例についての検討 |
演者 | 原 竜平(浜松医大・2外科) |
共同演者 | 阪田 麻裕(浜松医大・2外科), 石松 久人(浜松医大・2外科), 間 浩之(浜松医大・2外科), 原田 岳(浜松医大・2外科), 中村 光一(浜松医大・2外科), 倉地 清隆(浜松医大・2外科), 中村 利夫(浜松医大・2外科), 今野 弘之(浜松医大・2外科) |
抄録 | 最近10年間の当科における下部消化管外科領域と他科合同手術症例についての検討を行った.当院で2002年から2012年までの10年間に29症例で他科との合同手術が行われていた.年齢の中央値は58歳(39~82歳),性別は男性2名(泌尿器科との合同),女性27名(婦人科との合同)であった.3例(10.3%;子宮内膜症2例,子宮筋腫1例)をのぞき,大多数が悪性腫瘍(原発・再発)または悪性腫瘍術後合併症に関連する手術であった.悪性腫瘍関連手術26例(90.0%)の内訳は,原発もしくは再発巣の切除術12例(41.3%;大腸癌7例,子宮癌2例,卵巣癌3例),消化管通過障害に対する人工肛門造設もしくはバイパス術6例(20.7%;子宮癌5例,卵巣癌1例),手術もしくは放射線治療後の腸閉塞3例(10.3%;子宮癌3例),術中腸管損傷などの偶発症5例(17.2%;子宮癌2例,卵巣癌,膀胱癌,前立腺癌各1例)であった.全体の手術件数でみると前半の2002年~2007年までは12例(当科からの依頼症例4例,被依頼症例8例),2008年以降は17例(当科からの依頼症例2例,被依頼症例15例)と他科からの当科への依頼症例が大きく増加傾向にある.緊急性を有する症例(6例:20.7%)も少なからず認められるが,術前から他科との連携が予想される症例では診断,術式の十分な検討と治療方針に関して意思の疎通を図ることが重要である.他科疾患についての理解を深め,多領域にわたる疾患へ対応していくことが今後より重要性を増していくと考えられる. |
索引用語 | 合同手術, 下部消化管 |