セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-その他 1

タイトル 外P-483:

局所麻酔下人工肛門造設術の有用性に関する検討

演者 前田 孝(豊橋市民病院・一般外科)
共同演者 加藤 岳人(豊橋市民病院・一般外科), 平松 和洋(豊橋市民病院・一般外科), 柴田 佳久(豊橋市民病院・一般外科), 吉原 基(豊橋市民病院・一般外科), 夏目 誠治(豊橋市民病院・一般外科), 青葉 太郎(豊橋市民病院・一般外科), 篠原 健太郎(豊橋市民病院・一般外科), 石井 健太(豊橋市民病院・一般外科), 清板 和昭(豊橋市民病院・一般外科), 林 大介(豊橋市民病院・一般外科), 三竹 泰弘(豊橋市民病院・一般外科), 南 貴之(豊橋市民病院・一般外科), 和田 幸也(豊橋市民病院・一般外科)
抄録 【目的】当院では全身麻酔のリスクが高い一部の症例において,局所麻酔下で人工肛門造設術を施行している.今回,人工肛門造設術施行例の中で局所麻酔下例と全身麻酔下例を比較し,その有用性を検討した.
【方法】対象は2009年1月から2012年11月までに局所麻酔下人工肛門造設術を施行した21例(局麻群)と同時期に全身麻酔下で手術を施行した80例(全麻群)とした.人工肛門造設例の中で消化管穿孔,術後の縫合不全で腹腔内のドレナージを併施しているものは除外した.年齢,原疾患,ASAscore,手術時間,出血量,合併症,在院期間などの項目を比較した.
【結果】平均年齢は局麻群で79.9歳,全麻群で70.6歳と局麻群で有意に高齢であった,原疾患は両群とも悪性疾患による腸閉塞が大部分を占めていた.緊急手術の割合は局麻群23%,全麻群46%であった.局麻群では術前のASAscoreが3以上の患者が71%を占め,全麻群の17%より有意に高率であった.既往に心疾患や呼吸器疾患などを抱えた患者が多く含まれていた.ストマの造設部位は局麻群で横行結腸66%,S状結腸14%,盲腸8%,回腸1%,上行結腸1%,全麻群で横行結腸51%,S状結腸26%,回腸12%,盲腸9%,上行結腸2%であった.平均BMIは19.7,20.3,皮下脂肪の厚さは13.7mm,13.4mmと体型に差は認めなかった.局麻群,全麻群の平均手術時間はそれぞれ62.5分,74.6分で出血量は28.1ml,34mlと有意な差を認めなかった.ストマ関連の合併症は局麻群で14%,全麻群で18%であった.その他の合併症は局麻群で1%,全麻群で8%であった.術後の平均在院期間は26.9日と31.1日で,有意な差を認めなかった.
【結論】局所麻酔下人工肛門造設術はより高齢で多彩な併存疾患を抱えた症例に選択されていた.手術時間や出血量に有意な差を認めなかった.全身麻酔のリスクが高い症例に対して局所麻酔下で人工肛門造設を行うことは妥当性があり,有用な手技であると考えられた.
索引用語 人工肛門造設術, 局所麻酔下手術