セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-その他 2 |
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タイトル | 外P-488:急性虫垂炎の治療方針の検討 |
演者 | 澤田 尚人(船橋市立医療センター) |
共同演者 | 夏目 俊之(船橋市立医療センター), 丸山 尚嗣(船橋市立医療センター), 田中 元(船橋市立医療センター), 松崎 弘志(船橋市立医療センター), 齋藤 洋茂(船橋市立医療センター), 宮崎 彰成(船橋市立医療センター), 佐藤 やよい(船橋市立医療センター), 山本 悠司(船橋市立医療センター), 水藤 広(船橋市立医療センター), 大塚 亮太(船橋市立医療センター), 柳原 章寿(船橋市立医療センター) |
抄録 | 【目的】現在当院では急性虫垂炎に関し,来院時所見に応じて異なる治療方針がとられている.近年,腹腔鏡下手術や待機手術を導入しており,これら治療方針ごとの成績を検討し,治療戦略を明らかにする.【方法】過去5年間に当院外科で治療した急性虫垂炎243例が対象.これらを治療方針ごとに,次のように分類.来院時に手術を行った緊急手術群(開腹49例,腹腔鏡25例の計74例),保存的治療が奏功した保存治療完遂群(111例),保存治療が奏功せずに手術に移行した移行群(18例),保存治療完遂の後に待機的手術を行った待機手術群(40例),とした.各治療方針ごとに,来院時検査所見や周術期成績を比較検討した.【成績】保存治療完遂群と移行群で比べた場合,以下の腹部CT所見が移行群で有意に多く見られた.虫垂腫大(71%vs94%),糞石(21%vs67%),膿瘍(20%vs44%).緊急手術群と待機手術群を比べた場合,手術時間(82分vs62分),ドレーン留置症例(50%vs3%),合併症発生確率(19%vs3%),入院期間(8日vs6日),であり,待機手術の優位性が示された.【結論】保存治療を行う際,腹部CT所見が手術移行のリスクを示唆する可能性がある.また待機手術を行うことで,周術期に関し良好な成績を残していることが示された. |
索引用語 | 急性虫垂炎, 治療 |