セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-その他 2 |
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タイトル | 外P-489:進行卵巣癌に対する手術において消化器外科が関与した症例の検討 |
演者 | 菅 隼人(日本医大・外科) |
共同演者 | 内田 英二(日本医大・外科), 山田 岳史(日本医大・外科), 小泉 岐博(日本医大・外科), 進士 誠一(日本医大・外科), 山岸 杏彌(日本医大・外科), 原 敬介(日本医大・外科), 松本 智司(日本医大千葉北総病院・外科), 鶴田 宏之(日本医大千葉北総病院・外科), 佐々木 順平(日本医大千葉北総病院・外科) |
抄録 | 【はじめに】進行卵巣癌に対し初回手術時もしくは再発時に直腸等に癌浸潤がみられ婦人科と共同で手術を行った症例につき検討した.【症例】2002年1月から2013年2月までの期間に当院で術前の画像や術中所見において直腸浸潤や腸管穿孔ありと診断され消化器外科が関与した進行卵巣癌症例は10例であった.初発例6例の手術内容は,腹膜播種による腸閉塞の1例にバイパス術,播種による小腸穿孔の1例に腸管修復+腹腔ドレナージ術,小腸浸潤の1例に小腸部分切除,直腸浸潤+腹膜播種の3例に対し両側付属器切除+子宮全摘+大網切除に加え1例はS状結腸人工肛門造設術のみを行い,他の2例には直腸部分切除+S状結腸人工肛門造設を行った.一方,再発例4例に対しては,腹膜播種再発の2例に横行結腸人工肛門造設,アナフィラキシーショックのため化学療法継続が困難になった骨盤内再発(直腸浸潤・閉鎖孔リンパ節転移)の1例に対し直腸部分切除+閉鎖孔リンパ節切除,化学療法抵抗性の骨盤内再発(直腸・尿管浸潤)の1例に対し直腸部分切除+尿管部分切除・再建術およびS状結腸人工肛門造設術を行った.【術後経過】初発手術6例のうち根治が得られた症例は無かったが,適度な減量手術が行えた3例と小腸穿孔例1例に対しては化学療法の導入が可能となり,初回手術から16ヶ月(再発による追加切除1回),24ヶ月(追加切除なし),さらに83ヶ月(追加切除3回)生存中で,1例は33ヶ月で死亡した.再発例4例では3例が化学療法再開可能で術後の生存期間は7ヶ月(死亡),29ヶ月(生存中),58ヶ月(死亡)であった.【結語】卵巣癌は消化器癌よりも化学療法奏功例が多く他臓器浸潤や腹膜播種例でも減量手術を積極的に行い化学療法に繋いで長期生存が得られる可能性がある. |
索引用語 | 卵巣癌, 消化管合併切除 |