セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

大腸-その他 3

タイトル 外P-494:

Stage2,3右側結腸癌に対する結腸部分切除及び結腸半切除の治療成績の比較

演者 舟田 知也(日本大・消化器外科)
共同演者 東風 貢(日本大・消化器外科), 山崎 慎太郎(日本大・消化器外科), 金森 規朗(日本大・消化器外科), 高山 忠利(日本大・消化器外科)
抄録 【背景】大腸癌はリンパ節の個数をベースとしたTNM分類に改訂され,腫瘍より両側10cmの腸管の部分切除+深達度に応じたリンパ節郭清が行われている.しかし,切除腸管長は郭清リンパ節数と関連する事も指摘され部分切除で良いというエビデンスは無い.【目的】Stage2,3右側結腸癌に対する結腸半切除と部分切除の治療成績を比較する.【方法】2001年から10年間に根治術を施行された右側結腸癌(盲腸癌,上行結腸癌)を対象に術式(結腸半切除vs. 部分切除)と手術成績を検討した.【結果】対象患者は196名の内,半切除群116名,部分切除群80名であった.腫瘍部位で部分切除群に盲腸癌が(部分切除vs. 半切除:51人(69.8%) vs. 22人(31.2%), P<0.01),結腸半切除群に上行結腸癌(部分切除vs.半切除:29人(23.6%)vs.94人(76.4%) P<0.01)が有意に多かった.術後合併症は両群間に有意差はなかった.5年無再発生存率は結腸半切除群で84.5%となり結腸部分切除群の70.8%と比較して有意に良好(P=0.04)であった.5年生存率は結腸半切除群で87.6%となり結腸部分切除群の72.4%と比較して有意に良好(P=0.01)であった.全生存に対する多変量解析では術式が独立した予後因子( P<0.01)であった.【結語】Stage2,3右側結腸癌では結腸半切除が推奨される術式である.
索引用語 結腸癌, 術式