セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-術後合併症 2
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タイトル |
外P-504:Functional end to end anastomosis とSSI
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演者 |
尾嶋 仁(群馬県立がんセンター・消化器外科) |
共同演者 |
佐野 彰彦(群馬県立がんセンター・消化器外科), 宗田 真(群馬県立がんセンター・消化器外科), 深井 康幸(群馬県立がんセンター・消化器外科), 田邊 昭子(群馬県立がんセンター・消化器外科), 赤尾 敬彦(群馬県立がんセンター・消化器外科) |
抄録 |
(はじめに)結腸切除後の再建方法として,Functional end to end anastomosis(FEEA)は簡便で安全な手技で広く普及している.当センターでは,回盲部切除術及び結腸右半切除術の場合,従来,FEEA をclosed method(C群)で吻合を行っていたが,カートリッジの長さ(吻合口の大きさ)及び使用個数によるコストの低下で2011月12月よりopen method(O群)に変更した.しかし,C群とO群で創感染に明らかな違いがあったので検討を行った.(対象と方法) 2011年1月から2012年11月までに当センターにおいて結腸癌で回盲部切除術及び結腸右半切除術を施行した72例である.C群は,エンドGIA ユニバーサル(60mm),O群は,NTLC 75を使用した. カートリッジの使用個数はC群:4個,O群:2個である.創感染予防で全例にwound retractorを使用している.(結果)O群36例,C群36例,男女比,平均年齢,進行度,手術術式において両群で偏りは無かった.創感染はO群3/36例(8.3%),C群16/36例(44,4%)と有意差を認めた(P= 0.000209). BMIはO群21.4,C群28.5で有意差は無いがC群で高かった(p=0.10158).術後在院日数は,O群18.9日,C群22.3日で有意差は無いがC群で長かった(p=0.06202).(当センターはDPCではない)(考察 まとめ)今回創感染の原因として,吻合時の腸管開放の大きさ及びカートリッジ交換時の汚染が考えられる.SSI予防のためFEEA,closed methodは有用と考えられる. |
索引用語 |
SSI, FEEA |