セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-基礎研究 1 |
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タイトル | 外P-519:大腸癌におけるProkineticin2の発現と作用の検討 |
演者 | 呉林 秀崇(福井大・1外科) |
共同演者 | 五井 孝憲(福井大・1外科), 田中 麻奈美(福井大・1外科), 中澤 俊之(福井大・1外科), 藤本 大祐(福井大・1外科), 澤井 利次(福井大・1外科), 森川 充洋(福井大・1外科), 小練 研司(福井大・1外科), 村上 真(福井大・1外科), 廣野 靖夫(福井大・1外科), 前田 浩幸(福井大・1外科), 飯田 敦(福井大・1外科), 片山 寛次(福井大附属病院・がん診療推進センター), 山口 明夫(福井大・1外科) |
抄録 | 【目的】大腸癌の予後規定因子は肝転移であり,癌細胞の転移には血管新生が密接に関与していると考えられている.最近の分子生物学的検討では,種々の血管新生因子が確認されており,これらを標的とした治療が行われている.今回,血管新生因子の1つとして考えられているProkineticin2(PROK2)の,大腸癌での発現および作用について検討した.【方法】1.大腸癌細胞株5種に対して,当科で作製したPROK2 に対する特異的プライマーを用いてRT-PCRを施行し,PROK2 mRNAの発現について検討した.2.低PROK2発現大腸癌細胞株であるHCT116にPROK2遺伝子をtransfectionした後,培養液をangio genesis kit (KURABO)に加えて,血管内皮細胞のtube formationの検討を行った.3.低PROK2発現大腸癌細胞株であるHCT116にPROK2遺伝子をtransfectionした後,マウスに皮下注し,腫瘍増大について検討を行った.また摘出した腫瘍にて免疫染色(CD31)し,血管増生について血管密度(MVD)を用いて検討を行った.【結果】1.大腸癌細胞株においてPROK2 mRNAの発現は5細胞中2細胞(LoVo,colo320)に発現が認められた.2. angiogenesis kitにてPROK2遺伝子をtrasfectionした大腸癌細胞株HCT116において,Mock大腸癌細胞株と比較して,4.9倍の伸長が認められた.3.腫瘍体積は移植後14日目で,Mock大腸癌細胞株と比較して2.0倍に増大した.摘出標本における免疫組織学的染色ではMVDが2.7/HPFから22.7/HPFと8.2倍に増加した.【まとめ】PROK2は大腸癌細胞株で発現が認められ,血管新生に関与し,腫瘍増大に関与すると考えられた. |
索引用語 | 大腸癌, 血管新生因子 |