セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-症例 2
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タイトル |
外P-532:当院におけるinvasive micropapillary carcinoma成分を有した大腸癌の9例
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演者 |
山村 喜之(帯広厚生病院・外科) |
共同演者 |
武藤 潤(帯広厚生病院・外科), 黒田 晶(帯広厚生病院・外科), 鯉沼 潤吉(帯広厚生病院・外科), 吉岡 達也(帯広厚生病院・外科), 野路 武寛(帯広厚生病院・外科), 村川 力彦(帯広厚生病院・外科), 大野 耕一(帯広厚生病院・外科) |
抄録 |
invasive micropapillary carcinoma(以下 IMC)はリンパ管様の空隙に囲まれた線維血管性間質を欠く微小乳頭状癌胞巣を組織学的特徴とする癌であり,乳腺,尿路,肺,唾液腺での発生が報告されている.高頻度にリンパ管侵襲,リンパ節転移をともない,遠隔転移をきたしやすく予後不良の組織型であるとされているが,大腸癌での報告は非常に少なく,英文を含め検索しうる限り21編24症例であった.2009年1月から2011年12月までの3年間当科で切除した大腸癌は298名,320病変あり,そのうちIMC成分を有した症例を9例認めた.今回半年以上の追跡調査が可能であった280名,299病変に関して,IMC成分を有した症例(IMC群)とそれ以外の症例(NIMC群)で比較検討した.予後に関しては観察期間が短いため検討しなかった. 男女比はNIMC群で170:101,IMC群は5:4であった.年齢の中央値はNIMC群で69歳,IMC群では68歳であった.手術に関してはNIMC群でRM1手術が7例,穿孔症例が3例であったのに対し,IMC群ではRM1手術や穿孔例は認めなかった.郭清リンパ節個数(中央値)はNIMC群で12個,IMC群で13個であった.病理組織学的診断は転移陰性群(Stage 0~II)がNIMC群で153例(56.5%),IMC群で1例(11.1%)であり,転移陽性群(Stage III~IV)はNIMC群において118例(43.5%),IMC群では8例(88.9%)であった.壁外非連続性癌進展病巣(EX)はNIMC群で31例(11.4%),IMC群で4例(44.4%)に認められた.Stgae IV以外の症例は233例であったが,そのうちNIMC群は227例中25例(11%)に再発を認め,IMC群では6例中5例(83.3%)に再発を認めた. IMCは非常に悪性度が高く発見時には既に進行している例が多く,また再発率も高かった. |
索引用語 |
大腸, 浸潤性微小乳頭癌 |