セッション情報 |
ポスターセッション(消化器外科学会)
大腸-症例 5
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タイトル |
外P-554:MMC/5FUによる放射線化学療法後S-1継続投与にて長期生存を得られている肛門管扁平上皮癌の一例
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演者 |
池田 純(京都第一赤十字病院・外科) |
共同演者 |
田中 善啓(京都第一赤十字病院・外科), 久保 秀正(京都第一赤十字病院・外科), 水谷 政之(京都第一赤十字病院・外科), 生田 大二(京都第一赤十字病院・外科), 名西 健二(京都第一赤十字病院・外科), 丹後 泰久(京都第一赤十字病院・外科), 下村 克己(京都第一赤十字病院・外科), 糸川 嘉樹(京都第一赤十字病院・外科), 谷口 史洋(京都第一赤十字病院・外科), 塩飽 保博(京都第一赤十字病院・外科) |
抄録 |
症例は40歳台女性.肛門周囲膿瘍疑いの診断で当院紹介となった.精査にて肛門管扁平上皮癌,最大径50mm,cAI(膣・肛門挙筋),cN3,cH0,cP0,cM0,Stage3bと診断した.選択肢として手術と放射線化学療法(CRT)を提示したところ肛門温存可能なCRTを選択された.マイトマイシンC10mg/m2/dayをDay1とDay26,5FU1000mg/m2/dayをDay2-5,Day27-30に投与し,骨盤+鼠径部にtotal45Gy/25Fr,ブーストとして局所に14Gy/7Frを5日照射2日休みの間隔で行った.Day77での大腸内視鏡にて腫瘍は著明に縮小し生検にて治療効果判定はGrade3であった.またDay143でのPET-CTにて腫瘍・リンパ節とも異常集積を認めなくなったためCRと判断した.補助化学療法としてDay151よりS-1 100mg/dayを開始し2週投薬2週休薬で現在まで約3年間続けている.約3カ月毎にPET-CTを行っているが,明らかな再発は認めていない.肛門扁平上皮癌に対するCRTと,補助化学療法としてのS-1は有効な治療選択肢と思われた. |
索引用語 |
肛門管癌, 放射線化学療法 |