セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)膵臓-術後合併症 1 |
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タイトル | 外P-594:当科における膵頭十二指腸切除後SSI発生症例の検討 |
演者 | 宇多 優吾(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)) |
共同演者 | 黒田 暢一(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 鈴村 和大(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 小坂 久(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 大橋 浩一郎(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 矢田 章人(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 末岡 英明(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 岡本 共弘(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 栗本 亜美(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 裴 正寛(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 近藤 祐一(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 田中 省吾(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 中村 育夫(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 麻野 泰包(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 岡田 敏弘(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 平野 公通(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 飯室 勇二(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)), 藤元 治朗(兵庫医大・外科(肝・胆・膵外科)) |
抄録 | はじめに:手術部位感染(surgical site infection,SSI)は周術期合併症の一つであり,時として術後全身状態に影響を与え,発生すると患者の精神的負担,QOLの低下,在院日数の延長を招くこともある.多くの施設でSSIを予防するために様々な試みがなされ危険因子の検討が行われている.膵頭十二指腸切除術において膵液瘻など特有の合併症もあり,これらとの関連も踏まえ今回当科におけるSSI発生危険因子を検討した.方法:2009年から2012年7月までに当科で施行した膵頭十二指腸切除術症例100例を対象とし患者因子,手術時間,Alb値,ドレーン排液のAMY値,CRP等がSSIに及ぼす影響を検討した.結果:当科におけるSSI発生率は全体で19%(浅部切開部17%,深部切開部1%,臓器体腔1%)であった.術後在院日数はSSI発生群で44.9±17.8日,SSI非発生群で38.1±11.6日と発生群で延長する傾向にあったが,有意差は認めなかった.また,ロジスティック回帰解析にて患者因子(年齢,BMI,糖尿病の有無),手術因子(手術時間,術中出血量),術後4日目でのAlb値,ドレーン排液中AMY値,CPR値を検討したが有意な危険因子は認めなかった.まとめ:当科において膵頭十二指腸切除後SSIは19%と比較的高率であったがほぼ浅部切開部にとどまるものであった.以前に報告されているAlb,CRP値等は今回の検討では危険因子とならず,さらに他の危険因子が関与している可能性が示唆された. |
索引用語 | SSI, 膵臓 |