セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

胃-再発・転移

タイトル 外P-630:

胃粘液癌における亜分類の臨床病理学的意義

演者 中村 健司(東海大・消化器外科)
共同演者 山崎 康(東海大・消化器外科), 原 仁司(東海大・消化器外科), 鍋島 一仁(東海大・消化器外科), 山崎 正志(東海大・消化器外科), 岡本 祐一(東海大・消化器外科), 森田 真理(東海大・消化器外科), 近藤 泰理(東海大・消化器外科), 中郡 聡夫(東海大・消化器外科), 小澤 壯治(東海大・消化器外科), 貞廣 莊太郎(東海大・消化器外科), 安田 聖栄(東海大・消化器外科)
抄録 『目的』胃粘液癌は胃癌取り扱い規約では一般型に属してはいるがまれな組織型である.また取り扱い規約では構成癌細胞の組織形態により分化型と未分化型に細分することも可能であると記載されている.今回,胃粘液癌を分化型と未分化型に亜分類し,臨床病理学的特徴について比較検討した.『方法』1999年1月から2012年12月までの期間で手術が行われた胃粘液癌は25例であった.男性22例,女性3例,平均年齢61.4歳であった.全例進行癌で,早期癌は認めなかった.これらを分化型7例,未分化型18例に亜分類し比較検討した.『成績』(1)平均年齢は分化型69.7歳,未分化型58.2歳であった.肉眼型は限局型:浸潤型の割合は分化型71%:29%,未分化型28%:72%で有意差を認めた.腫瘍径はそれぞれ7.5cm,6.5cmであった.深達度ではMP+SS:SE+SIの割合は43%:57%,33%:67%であった.(2)リンパ節転移は分化型では4例(57%),未分化型では14例(78%)に認めた.転移個数はそれぞれ2個,5.5個であった.進行度は1+2:3+4の割合は43%:57%,17%:83%であった.腫瘍の遺残はR0:R1+R2の割合は分化型57%:43%,未分化型61%:39%であった.(3)5年生存率は分化型64.3%,未分化型33.6%であった.再発は分化型では3例(43%)に認め,腹膜転移1例,腹部リンパ節転移1例,骨転移1例であった.未分化型では11例(61%)に認め,腹膜転移5例,腹部リンパ節転移5例,肝転移1例であった.『結論』胃粘液癌を分化型と未分化型に亜分類し検討を行った.進行度,腫瘍の遺残,生存率等を比較したが2群間で統計学的な有意差は認めなかった.よって粘液癌を細分して得られる臨床病理学的意義は少ないことが示唆された.今後は症例数を増やし更なる検討が必要であると考えられた.
索引用語 胃粘液癌, 悪性度