セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

胃-再発・転移

タイトル 外P-631:

スニチニブ投与中に外科的介入を行った再発GIST症例の検討

演者 菊池 寛利(浜松医大・2外科)
共同演者 宮崎 真一郎(浜松医大・2外科), 尾崎 裕介(浜松医大・2外科), 飯野 一郎太(浜松医大・2外科), 藤田 剛(浜松医大・2外科), 平松 良浩(浜松医大・2外科), 馬場 恵(浜松医大・2外科), 太田 学(浜松医大・2外科), 神谷 欣志(浜松医大・2外科), 坂口 孝宣(浜松医大・2外科), 今野 弘之(浜松医大・2外科)
抄録 【緒言】再発GIST治療は原則イマチニブ(IM)だが,二次耐性が問題.IM耐性GIST治療は原則スニチニブ(SU)だが,さらなる耐性が問題. SU投与中の外科的介入(SI)が考慮されるが,明確なエビデンスはない. 当科の症例を提示し,SU投与中のSIの意義と問題点を検討.【症例】症例1: 60歳,男性.小腸GIST術後多発肝転移,腹膜播種にIM投与し5年後に二次耐性.SU 50mg/日x9コース後に部分耐性.肝拡大左葉切除,腹膜結節切除術施行.耐性病変はMI;16/50HPF,Ki67-LI;17.5%で,c-kit exon 11+17変異. 術後SUが25mg/日しか内服できず残肝,腹膜再発し,術後3年5カ月永眠. 症例2: 59歳,男性.胃GIST術後局所再発に対しIM投与と3度の外科切除歴.IM耐性多発肝転移,後腹膜再発に対し SU 50mg/日x1コース,37.5mg/日x2コース施行しPD.肝右葉切除,後腹膜結節切除術施行.耐性病変はMI;10/HPF,Ki67-LI>50%で, c-kit exon 11+13変異.術後の休薬期間に遺残病変が急速増大し,SU 50mg/日再導入したが減量,休薬.コントール不能となり永眠.症例3: 75歳,男性.巨大小腸GIST,同時性肝転移に対し,小腸部分切除,腹膜結節切除術施行後,IM 300mg/日投与.18カ月で二次耐性となり,SU 37.5mg/日投与したがPD.肝前区域切除,腹膜結節切除術施行. 切除病変はKi67-LI:29.7%で, c-kit exon 11+13変異.術後SU内服できず,IM投与したが残肝再発し,術後10カ月で永眠.【考察】症例1はIM全身耐性後も集学治療で3年8カ月生存したが,症例2,3は術後早期に再燃し死亡.全症例で術後のSU内服コンプライアンス低下が問題.症例2ではSUで不完全抑制の高増殖能病変が周術期休薬で急速増殖し,exon 13変異のpitfall.SU効果はc-kit変異に依存し, IM耐性病変の遺伝子変異によりSIの意義が異なる.【結語】IM耐性機構は多岐で,SUの対象疾患は多様であり,遺伝子変異型による個別対応が必要.SU中のSIは完全切除が前提で, 術後の内服コンプライアンス低下が問題となり,特にexon 13変異では注意が必要.
索引用語 GIST, 外科的切除