セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)十二指腸-治療 |
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タイトル | 外P-653:当院における十二指腸粘膜下腫瘍に対する外科的切除例の検討 |
演者 | 永田 康浩(国立長崎医療センター・外科) |
共同演者 | 平山 昂仙(国立長崎医療センター・外科), 土肥 良一郎(国立長崎医療センター・外科), 野中 隆(国立長崎医療センター・外科), 徳永 隆幸(国立長崎医療センター・外科), 北島 知夫(国立長崎医療センター・外科), 原口 正史(国立長崎医療センター・外科), 蒲原 行雄(国立長崎医療センター・外科), 藤岡 ひかる(国立長崎医療センター・外科) |
抄録 | 【はじめに】十二指腸の解剖学的複雑さからこの領域に発生した腫瘍の切除において,術式選択に難渋する場合がある.乳頭部領域の腫瘍に対しては膵頭十二指腸切除が選択されることが多いが,他の領域の粘膜下腫瘍の多くは局所切除の適応となるため病変部位に応じた術式選択が必要となる.今回,当院で行った十二指腸粘膜下腫瘍に対する外科的切除法について検討した. 【対象】2003年から2012年までの10年間に十二指腸腫瘍に対する外科的切除は15例.内訳は十二指腸乳頭部癌が8例,早期十二指腸癌2例,GIST 4例,カルチノイド1例であった.そのうちの粘膜下腫瘍5例について検討した. 【結果】粘膜下腫瘍5例については,全例術前に組織学的診断が得られていた.十二指腸乳頭部に発生したGIST 1例に対しては膵頭十二指腸切除術を施行した.球部のカルチノイド1例は幽門側胃切除術.他のGIST 3症例は腫瘍部を含めた楔状切除を行ったが,2例は切除範囲が大きく切除部縫合では狭窄が危惧されたため,空腸を挙上し切除部十二指腸と側々吻合を行った.腫瘍の大きさ,存在部位により術式は様々であった.全例,組織学的に完全切除が確認され,術後経過も良好であった. 【考察】十二指腸粘膜下腫瘍の外科的切除では,腫瘍の大きさや病変部位に応じた対応が必要であり,予め種々の術式を想定し手術に望むことが肝要である. |
索引用語 | 十二指腸粘膜下腫瘍, GIST |