セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)十二指腸-治療 |
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タイトル | 外P-657:膵・胆道癌に伴う十二指腸閉塞に対する十二指腸ステントの経験 |
演者 | 野田 昌宏(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学) |
共同演者 | 前村 公成(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学), 又木 雄弘(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学), 川崎 洋太(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学), 田口 宏樹(鹿児島大・消化器疾患・生活習慣病学), 船川 慶太(鹿児島大・消化器疾患・生活習慣病学), 小園 雅哉(鹿児島大・消化器疾患・生活習慣病学), 岩屋 博道(鹿児島大・消化器疾患・生活習慣病学), 飯野 聡(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学), 迫田 雅彦(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学), 上野 真一(鹿児島大大学院・臨床腫瘍学), 高尾 尊身(鹿児島大フロンティアサイエンス研究推進センター), 新地 洋之(鹿児島大・保健学科), 夏越 祥次(鹿児島大大学院・消化器・乳腺甲状腺外科学) |
抄録 | 【目的】悪性腫瘍による上部消化管狭窄病変に対する消化管ステントは低侵襲で有用な治療である.2010年に十二指腸ステントが使用可能となり,gastric outlet obstruction(GOO)の治療の選択枝が増えた.当科で経験した,膵胆道悪性腫瘍に伴う上部消化管閉塞に対して行った十二指腸ステント治療について検討したので報告する.【方法】2010年以後の膵胆道癌による当科入院症例382例中,十二指腸閉塞に対しメタリックステントを留置した6症例8か所を対象とした.男性5例,女性1例で,平均年齢60(50~73)歳,Performance statusは全例1以下.原疾患は膵頭部癌4例,胆管癌術後再発1例,十二指腸乳頭部癌1例で,画像によるTNM病期分類では全例StageIIIであった.十二指腸閉塞部位は上部1例,下行部2例,水平部3例,上行部2例で,これらに対しガイドワイヤとタンデムで造影のもとWall FlexStentまたはNiti-S stentを留置した.【成績】ステント留置部位と症例数は,上部から下行部閉塞に対しては幽門輪から下行部または水平部までで6例,水平部から上行部閉塞に対しては乳頭部から水平部までで2例であった.このうちステント留置後再閉塞(水平部と上行部)に対してステントインステントによる追加留置を施行した.ステント径は22mmで留置長は60mm3例,80mm1例,90mm1例,120mm2例であった.胆道メタリックステントを内視鏡下に2例,PTCD下に1例併施した.加療に伴う合併症はなく,全例翌日より飲水可能となり,2週間以内に集学的治療が可能であった.【結論】膵胆道癌患者の十二指腸閉塞に対する十二指腸ステントは安全に施行でき,早期の経口摂取が可能となることで,以後の癌治療がQOLを維持しながら継続でき極めて有用な治療法である. |
索引用語 | 十二指腸ステント, 消化管狭窄 |