セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)大腸-症例 9 |
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タイトル | 外P-685:結腸憩室炎に合併したfiliform polyposisの1例 |
演者 | 竹谷 園生(戸畑共立病院・外科) |
共同演者 | 今井 伸一(戸畑共立病院・外科), 白岩 祥子(戸畑共立病院・外科), 森田 敏夫(戸畑共立病院・外科), 新田 智之(戸畑共立病院・外科), 高山 成吉(戸畑共立病院・外科), 谷脇 智(戸畑共立病院・外科), 佐藤 英博(戸畑共立病院・外科), 宗 宏伸(戸畑共立病院・外科), 今村 鉄男(戸畑共立病院・外科) |
抄録 | 症例:74歳女性.既往は特にない.10ヶ月前,眩暈,食欲不振,帯状疱疹を主訴に当院受診した.血液検査にてアルブミン低下,炎症反応の上昇を認め,下部消化管内視鏡を施行したところ,S状結腸から下行結腸にかけて浮腫状粘膜,および深掘れ潰瘍の多発を認めた.各種検査を行ったが,サイトメガロ腸炎,膠原病関連腸炎,血管炎関連腸炎などは否定的であった.プレドニン50mgを投与したところ症状は改善したが,ステロイド減量により再燃し,また病変腸管の狭窄を呈したため,左半結腸切除,人工肛門造設術を施行した.摘出標本を観察したところ腸管壁の肥厚,膿瘍形成と粘膜上にポリープの多発を認め,病理診断にてforliform polyposisと診断された.術後経過は順調であった. 考察:結腸憩室は本邦でも全人口の3割が有しているとされるが,75-80%は生涯無症状で経過する.一方クローン病,潰瘍性大腸炎に希に合併する病態としforliform polyposisが知られている.これは指状,ひも状の炎症性ポリープの集蔟として認められることが多く,本邦では過去に6例の報告がある.しかし,結腸憩室炎に合併した報告は1例のみである. 結語:今回,我々は憩室炎に合併したforliform polyposisを経験した.診断に難渋したが,手術により改善した.憩室炎にforliform polyposis を伴うことは非常に希である.故に若干の文献的考察を交え,報告する. |
索引用語 | forliform polyposis, 結腸憩室炎 |