セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)その他-症例 2 |
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タイトル | 外P-699:著明な骨形成の機序からみた後腹膜脂肪肉腫の1例 |
演者 | 橋本 雅司(虎の門病院・消化器外科) |
共同演者 | 佐々木 一成(虎の門病院・消化器外科), 花岡 裕(虎の門病院・消化器外科), 貝田 佐知子(虎の門病院・消化器外科), 戸田 重夫(虎の門病院・消化器外科), 春田 周宇介(虎の門病院・消化器外科), 森山 仁(虎の門病院・消化器外科), 松田 正道(虎の門病院・消化器外科), 上野 正紀(虎の門病院・消化器外科), 的場 周一郎(虎の門病院・消化器外科), 宇田川 晴司(虎の門病院・消化器外科), 黒柳 洋弥(虎の門病院・消化器外科), 渡辺 五朗(虎の門病院・消化器外科) |
抄録 | 後腹膜に多発し,一部は高度な骨形成を伴った脂肪肉腫が6年余で3回の局所再発を繰り返している例で,腫瘍に伴う骨形成機序を考えるうえで貴重な例と考えられたので報告する.60歳男性で腹部の巨大石灰化巣の精査で来院した.既往に高血圧,糖尿病,慢性肝炎,狭心症があり,腎不全で透析をしていた.腹部単純Xpで左腹部に増大する8cm大の石灰化があり,CTではこの石灰化腫瘍があったがこれ以外に2個の石灰化を伴わない腫瘍があった.66歳時に3個の腫瘍を切除した.病理では高分化からmyxoidの脂肪肉腫で,主腫瘍以外には脱分化した脂肪肉腫があった.石灰化部は骨梁を伴う骨組織が認められた.約1年後より石灰化腫瘍の切除部位である左腎周囲に石灰化を伴う腫瘍として再発した.腫瘍と石灰化がともに増大し,69歳時に左腎,結腸を合併切除して腫瘍を切除した.病理では前回と同様の骨化を伴う脂肪肉腫であった.約1年で胃背側・脾蔵下極近傍に再発し,71歳時に脾摘及び胃を部分切除し腫瘍を摘出した.画像では認められなかったが切除時に骨化組織があり摘出す.病理では主腫瘍は硬化型高分化脂肪肉腫であった.術後1年半で左骨盤入口部に再発し摘出予定である.腫瘍に伴う骨形成機序が疑われる1例と考えられた. |
索引用語 | 脂肪肉腫, 骨形成 |