セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)その他-チーム医療・緩和 ・その他 |
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タイトル | 外P-701:消化器外科病棟におけるMRSA感染拡大を終息されるための戦略 |
演者 | 生駒 久視(京都府立医大・消化器外科) |
共同演者 | 山本 有祐(京都府立医大・消化器外科), 小西 博貴(京都府立医大・消化器外科), 森村 玲(京都府立医大・消化器外科), 村山 康利(京都府立医大・消化器外科), 小松 周平(京都府立医大・消化器外科), 塩崎 敦(京都府立医大・消化器外科), 栗生 宜明(京都府立医大・消化器外科), 中西 正芳(京都府立医大・消化器外科), 市川 大輔(京都府立医大・消化器外科), 藤原 斉(京都府立医大・消化器外科), 岡本 和真(京都府立医大・消化器外科), 落合 登志哉(京都府立医大・消化器外科), 大辻 英吾(京都府立医大・消化器外科), 窪田 健(京都府立医大・消化器外科) |
抄録 | はじめに 手指衛生は,MRSA等の薬剤耐性菌の院内感染を防ぐには最も効果的である.しかし,世界的に実践されにくいのが医療現場の現状である.今回我々は 病棟でのMRSAアウトブレイクを契機に 医師,看護師の手指衛生を正しい方法で徹底すべく介入を行った.その効果について報告する.対象と方法 2007年4月から2012年12月までの期間,手指衛生およびMRSAサーベイランスの結果をretrospectiveに解析した.また,2011年7月にMRSAアウトブレイクが発生したのでMRSA感染拡大予防戦略として以下のような介入をおこなった.1医療スタッフ全員の鼻腔前提MRSA保菌検査および手指培養検査を施行した.2病棟環境におけるMRSA存在をチェックし環境衛生を施行した.3衛生的手洗いと接触予防策についてスタッフ相互でチェックを4ヶ月ごとに施行した.4擦式消毒用アルコール製剤(Al)を携帯し,Al設置場所を整備した.MRSA発生率は入院1000日あたり発生数として,Alによる1日1患者あたりの推定手洗い回数(Ws)は,Al使用量/のべ入院患者数/1回量としておのおの算出した. 結果 AlによるWsは介入の後で有意差をもって増加した(前vs後=1.9vs19.7(p<0.01)).新規MASA発生率2012年7月の5.77から急速に低下し(8月3.99,9月3.78,10月1.19)2012年2月および3月では0となった.2012年6月に発生率は増加傾向に至ったが,アウトブレイクには至らず,減少した.考察 介入1,2, 3は医療スタッフの衛生的手洗いに対する意識改革を促し啓蒙活動を行う上で重要であることはいうまでもない,しかし,概念のみでは実践は不可能である.4は環境を整備することによって実践を容易なものとするという重要な役割を果たした.これら複数の介入の結果として,衛生的手洗い回数の増加は数値としてあらわれ,MRSAアウトブレイクの鎮圧に関与したと考えられた. |
索引用語 | 感染対策, MRSA |