セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

その他-チーム医療・緩和 ・その他

タイトル 外P-706:

緩和ケアにおける外科医の優位性はあるか

演者 三村 卓司(金田病院)
共同演者 金田 道弘(金田病院), 中城 徹(金田病院)
抄録 外科医は癌の診断時点から検査,手術,術後,術後化学療法,再発診断,再発治療,終末期医療と多くの場面で関わってきた.一方役割分担が進む昨今,その関わりが周術期に偏る場合も多くなり,ごく限られた時間のみの関与になることが多いのが現状である.外科医は検査から判断される根治性においてその情報提供,手術行為から予測される起こりうる症状の説明,終末期における全身管理の経験など,多くの技量を有効に使うことの出来る場面が存在する.緩和ケアの現場において,手術室,チーム医療における外科医の基本的なコミュニケーション能力は,患者と接する多くの節目に利用することで,有効な緩和ケアの提供がなされる可能性を秘めていると考える.また侵襲的な処置を決断する際の判断力と実効性においても,外科的スキルは有効である.緩和ケアにおける外科医の優位性は,一人の患者の診断から治療,その後の経過までを予測しうることが可能な位置にあると考える.チーム医療としての基本的なコミュニケーション能力を加味することで,若干の優位性を持ち合わせることが可能ではないかと考える.
索引用語 緩和ケア, 外科医