セッション情報 ポスターセッション(消化器外科学会)

その他-症例 3

タイトル 外P-726:

肝下面から右臀部まで腹腔内外腫瘍様浸潤を来した放線菌症の1例

演者 宮永 克也(林病院)
共同演者 多保 孝典(林病院), 林 秀樹(林病院)
抄録 症例は83歳の女性で,右臀部皮下腫瘤を自覚し当院受診.腹部・骨盤CT,MRIにて肝下縁から連続して殿筋内,殿筋背側の皮下に連続する軟部腫瘤影を指摘.画像では確定診断には至らず,診断目的に右臀部皮下腫瘤核出術を施行した.その結果,病理組織学的診断で放線菌症と診断され,外来通院にて経過観察となった.手術より3カ月後の腹部・骨盤CTでは腹腔内外の軟部腫瘤様病変は完全に消失していた.腹部放線菌症は比較的珍しく,悪性腫瘍との鑑別が困難となるが,腹部腫瘤の場合,本症例も念頭に置き,積極的な生検を行い確定診断を得ることで,過大手術を防止しうることが示唆された.
索引用語 腹腔内外腫瘍様浸潤, 腹部放線菌症