セッション情報 | ポスターセッション(消化器外科学会)その他-症例 3 |
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タイトル | 外P-731:両側副腎Myelolipomaに総胆管結石症を合併した1症例 |
演者 | 里 輝幸(京都市立病院・外科) |
共同演者 | 山本 栄司(京都市立病院・外科), 徳永 幸史(京都市立病院・外科), 久保田 恵子(京都市立病院・外科), 玉木 一路(京都市立病院・外科), 玉置 信行(京都市立病院・外科), 前田 敏樹(京都市立病院・外科), 上 和広(京都市立病院・外科), 松尾 宏一(京都市立病院・外科), 森口 喜生(京都市立病院・外科), 森本 泰介(京都市立病院・外科) |
抄録 | 症例は79歳男性.黄疸と画像上腹部腫瘤を指摘され,当院内科紹介となり,CT,MRIにて脂肪成分の多房性腫瘤を認め,両側副腎腫瘍(Myelolipoma疑い)と総胆管結石症と診断した.保存加療にて黄疸は自然軽快したが,ERCPにて総胆管にカニュレーション困難のため,総胆管結石排石出来なかった.両側副腎腫瘍摘出と総胆管切石目的に当科紹介となった.採血結果から両側副腎腫瘍は非内分泌性であり,また腫瘍マーカーなどの上昇も認めなかった.手術は,全身麻酔下に逆T字切開を加え,開腹し,まず左副腎腫瘍を正常副腎を温存する形で摘出.次に右副腎腫瘍を摘出した.最後に胆嚢を摘出後,総胆管を切開し,胆道ファイバーにて結石を2ヶ確認.胆道ファイバーおよびFogartyにて結石を採石した.副腎腫瘍は左14×7.5×5cm大320g,右9×8×4cm大170gで,病理所見は成熟脂肪様細胞からなる腫瘍がみられ,随所に造血細胞を含み,両側ともAdrenal Myelolipomaと診断された.術後経過は概ね良好であったが,正常副腎を温存したものの,副腎クリーゼを合併したため,ステロイドカバーを必要とした.創感染,および腹腔内膿瘍は発症することなく経過し無事退院した.今回我々は比較的まれな両側副腎Myelolipomaに総胆管結石症を合併した1症例を経験したので文献的考察を加えて報告する. |
索引用語 | 副腎Myelolipoma, 総胆管結石症 |